[MOM345]関西学院大GK上田智輝(2年)_大一番の強さを見せたシンデレラボーイ
ゲキサカ / 2015年8月17日 12時0分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.16 総理大臣杯決勝 明治大0-2関西学院大 キンチョウ]
夏のトーナメントで一気に存在感を強めた。総理大臣杯の決勝戦、関西学院大の2年生GK上田智輝(2年=京都U-18)は2本のビッグセーブで初優勝に大きく貢献。しかも、2点目をアシストするというおまけも付く活躍を見せた。
試合後は「後ろが我慢すれば、前は絶対に取ってくれると思ってやっていた。アシストは狙ってはいなかったけど、残り10分でリードしていたのでハッキリやろうと思って上に大きく蹴ったら、そういうことになったので良かったかなと思う」と笑顔を見せた。
拮抗した試合でチームに流れを引き寄せるセーブが光った。スコアレスで迎えた72分、相手のダイビングヘッドを好反応でセーブ。先制直後は低いクロスを目の前で合わされたが、体を壁のようにしてゴールを守った。
上田は「1本目は、予備動作のプレジャンプもしっかりとできて、足を運べた。リク君(DF井筒陸也)がコースを限定してくれていてニアしかなかったので、そこを止められればと思って弾くことができた。2本目はヤバイと思った。左に少し移動した瞬間に打たれたけど、正面に来たので体のどこかに当たれば、DFがクリアしてくれると信じた。足に当たったところをDFがカバーしてくれて良かった」と2本の好守を振り返った。もし、先制を許していたら、あるいはすぐに追いつかれていたら、試合の結末は変わっていたかもしれない。
決勝のアシストは偶然的なものだったが、左足の精度は高い。「目指しているのは、西川周作さん。自分もビルドアップが得意だし、攻撃の起点となるパスを出せる選手になりたい」と目指す守護神像を描いている。
奈良の東和FCでプレーした小学生時代は、5年生までDF。セットプレーのキッカーも務めていたという。GK転向の理由は「当時から体が大きかったし、足が速くなくて走るのが苦手だったので、一番楽かなと思った。あとは、3つ上の兄が一時GKをやっていたので、その影響はあると思う」と今一つ冴えないが、決断は正解だったようだ。
転向後は、人生の岐路にとことん強い経歴を歩んでいる。「まさか受かるとは思わなかった」と腕試し程度に受けた京都U-15のセレクションに合格。大学進学も当初はスポーツ推薦を受けていなかった関学大の練習に参加して、実力で推薦をもぎ取った。そして、今大会ではシンデレラボーイとして一気に飛躍した。
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