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[プレミアリーグWEST]攻守の要欠く中で京都橘が首位・C大阪U-18に逆転勝ち

ゲキサカ / 2015年9月11日 21時43分

 試合後、C大阪の大熊裕司監督は「相手の策に自らはまった」と振り返った。京都橘がカウンターを狙っていることは想定しており、選手にも伝えていたが、1失点目の場面をはじめとしてボールを失う場面が目立ち、そこから奪い返すこともできずに自陣へ戻りながらの守備を強いられた。攻撃面については「単純なミスが多く、ボックスの近くに行くと精度が悪い。そこのクオリティーを上げないといけない。早くボールを動かす中で、(攻撃が)単調になったところからミスが出た」と分析している。主力選手が不在の中、これでリーグ再開後3連敗。首位の座も明け渡して3位へ転落した。次節は首位へと浮上した大分U-18との直接対決が控えており、正念場を迎えている。

 一方、劇的な逆転勝利となった京都橘。この日はエースのFW岩崎悠人(U-18日本代表中国遠征)とキャプテンのDF小川礼太(大学入試)が不在の中、米澤一成監督はいつもの4バックから5バックへ布陣を変えて守備的な戦いを選択している。イメージしたのは、昨年のブラジルW杯でオランダ代表がスペイン代表戦で見せた戦い方だ。「うちにはロッベンもファン・ペルシーもいいひんけど(笑)」とおどけて見せたが、1トップに入った堤原、2列目の梅津と輪木は推進力を発揮して攻撃を牽引。中でも1年生の梅津と輪木は夏の遠征を経て成長の跡が見られており、全得点に絡んだ輪木は「夏の遠征できっかけがつかめた。(同点ゴールは)走り抜けたら、いいボールがきた。シュートは無我夢中だったけれど、これまでは『はよ打たな』と慌てるところが、今日は落ち着いて打てた」と手応えを口にしている。守備で耐える展開を強いられる中、彼らの存在は重要だった。

 また、守備も5バックにすることで最終ラインの強度を上げて、流れの中からは失点を許さなかった。CBの中央に抜擢されたDF田中悠太郎も失点シーンではマークしていた岸本に振り切られたが、その後は「あそこに高さが欲しかった」(米澤監督)という指揮官の思いに答えるべくクロス対応などで力を発揮。本人も「岸本君は強さとスピードがあって1対1で止めるのは難しかったけれど、(堀尾)橘平と(濱本)和希と連携をとって対応できた」(田中悠)と話している。

 攻守の要を欠いた中での逆転勝利に沸き立つチームだが、気を緩めている暇はない。これまでも勢いがつきそうな試合を演じながら、次の試合でつまづくというケースが何度かあった。次節は優勝争いを繰り広げているG大阪ユース。中断明けから2勝1敗という結果を確かな自信とするためにも、重要な一戦となる。

(取材・文 雨堤俊祐)▼関連リンク
2015プレミアリーグWEST

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