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[国体少年男子]切り替えて臨んだ後半に連続得点、復権目指す静岡県が佐賀県との初戦突破

ゲキサカ / 2015年9月27日 21時47分

 6分、左サイドで鈴木がインターセプト。すかさずクロスを入れると、連動して走りだしていた中野が頭でニアサイドのゴールへ押し込んだ。畳み掛ける静岡はさらに8分、山原がポスト直撃の右足ミドルを撃ちこむと、11分に追加点を奪う。右サイドでボールを運んだFW曽根大和(藤枝東高1年)からのパスを右中間で受けた吉田が間髪入れずに左へボールを動かす。フリーで受けた鈴木が左足を振りぬくと、ボールはファーサイドのゴールネットへ突き刺さった。

 佐賀は31分、DFを巧みにブロックしながらMF森山真伍(鳥栖U-18、1年)のパスを受けた大坪が右足シュート。1点を目指して攻めたが、無得点のまま試合終了を迎えた。静岡のメンバーリストには鈴木や中野、山岡、宮田ら下級生ながら高円宮杯プレミアリーグで経験を積んだ選手や、所属チームで主力級として戦っている選手たちの名が並ぶ。鈴木監督は「所属しているチームのプライドがあるだろうし、そこを代表して出て来ている。戦っている主戦場はもっと上だぞというプライドがあれば必然的にゆとりが出てくる」。普段から公式戦の厳しい環境で経験を積んでいる彼らの経験がこの試合でも差をつくり出した。

 FW鈴木は「このメンバーでやるのは最後ですし、楽しむという気持ちが一番。楽しんで笑って帰りたい」。普段は和気あいあいとしているチームが自分たちで自主的にミーティングを行い、引き締めて臨んだ初戦。やや緊張感を高めすぎた部分は反省点だが、それでもスイッチを自ら入れて勝ち切った静岡が王国復権を目指して一つひとつ白星を重ねていく。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
第70回国民体育大会「2015紀の国わかやま国体」特集ページ

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