2Gで2季ぶり2ケタ得点!柏FW工藤「気持ちよく相手との駆け引きができた」
ゲキサカ / 2015年10月4日 7時15分
[10.3 J1第2ステージ第13節 柏3-1名古屋 柏]
名古屋守備陣を崩した末のエースFW工藤壮人の2ゴールだった。
1点目は前半11分、柏レイソルの左サイド高い位置でボールを持ったDF輪湖直樹は、ゴール中央でフリーになっていたMF大谷秀和へ横パス。ダイレクトで大谷がPAに入れた縦パスは、オフサイドラインギリギリで飛び出した工藤へ。トラップして反転した工藤が左足を振り抜くと、シュートはこの日がJ1通算600試合目となったGK楢崎正剛を破った。ゴールが決まった後にガッツポーズで喜んだ大谷は「CBの後ろに入ってくれたので、自分と工藤のタイミングだけだった」と絶妙なアシストを回想した。
1-1に追いつかれた前半41分には工藤のシュートが再びゴールネットを揺らす。DFエドゥアルドがドリブルで敵陣に入りスルーパスを送ると、FW武富孝介がスルーし、ゴールラインギリギリのところで輪湖がセンタリング。名古屋両CBの間でポジションをとっていたニアサイドの工藤がヘディングシュートを決めた。「気持ちよく相手との駆け引きができた。いままでは結果につながっていかないことがあったので、今日は結果につながってよかったです」と名古屋守備陣のマークを外しての得点を振り返った工藤。お膳立てしてくれたチームメイトへの感謝も忘れない。「今日は中盤の選手をはじめ、前で仕事をしなければいけないという気持ちが感じられた。フィニッシュの部分で決めることができてよかったです」。
この日の2得点で今季得点を10に伸ばすと、自己最多となる19得点を挙げた13年シーズン以来となる2桁得点をマークした。「2桁ということよりも、いまのチームの状況を考えると勝つということ。僕自身のゴールでチームを勝利に導けたことが、とにかく今日はすべて」。自身の記録より、チームの5試合ぶりの勝ち点3を喜んだ背番号9は、「いい内容のときこそ引き締めて、次の試合につないでいきたい」と残り4試合での必勝を期していた。
(取材・文 奥山典幸)
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