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リオ五輪世代の“隠し玉”川崎F4連勝の原動力、ルーキー中野が初ゴール「嬉しかった」

ゲキサカ / 2015年10月5日 7時18分

リオ五輪世代の“隠し玉”川崎F4連勝の原動力、ルーキー中野が初ゴール「嬉しかった」

[10.4 J1第2ステージ第13節 川崎F5-3G大阪 等々力]

 開始2分、MF中野嘉大の鮮やかなプレーから川崎フロンターレに先制点が生まれた。左サイドでボールを持った中野は、積極的な仕掛けからDF米倉恒貴をかわすと、エリア内に侵入。「相手が軽かった。無名だったので、僕が」と謙遜したルーキーだが、練習から求められているというスペースに送るクロスを入れると、FW大久保嘉人が蹴り込む先制点につなげる。

 そして後半10分、ドリブルでエリア内に侵入。相手を外してシュートコースを作ると、今度は直接右足で蹴り込む。「狙い通り、タイミングを外して打てました。できればすぐに打ちたかったんですけど、自分がワントラップしたことでGKが止まったので、それで上手く打つことが出来ました」。出場6戦目にして、Jリーグ初ゴール。「嬉しかったです。だから、(ゴールの後は)あまり覚えてないです」と初々しく振り返った。

 キャプテンも背番号22のプレーを素直に称えた。スタメンを見た時にサイドの攻防がポイントを握ると考えたMF中村憲剛は、最初から中野を使って、積極的に仕掛けさせようと考えていたのだという。「最初のプレーで中野をうまく使ってやろうと思っていた。そしたらアシストしたから、オォーって思って。彼はそこから乗ったね。そこからほぼ取られなかったもんね」。そのあとは初ゴールも記録。「まだ波があるなとは思うけど、すごい良かったと思うよ」とルーキーの活躍に目尻を下げた。

 中野は昨シーズン、筑波大で背番号10を背負って攻撃をけん引。大学サッカー界で力を付けて、満を持してプロの門を叩いた。ただ、大学の同期でもあるDF車屋紳太郎が開幕から出場機会を重ねるのをしり目に、中野はキャンプで負った故障の影響もあり、壁にぶつかっていた。「怪我が治ってからも状態が良くなかった。コンディションが上がらなかったのもあって、プロのレベルで自分を表現できなかった」。

 しかし自分を見つめ直すことで、ようやく夏以降、チーム内で存在感を出せるようになった。「少しずつ自分でできることを練習から消化できるようになって、持ち味を出せるようになった」。そして、8月22日の湘南戦に途中出場してプロデビュー。「チームの状態が悪かった湘南戦でデビュー出来て、インパクトを残すことができた。やっぱりそこが大きかったのかなと思います」。中野は以降の試合に出続けることになり、9月12日の甲府戦からはスタメン出場。夏場の不調から立ち直る原動力となった。

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