“川島の代役”から真の守護神へ…西川「W杯までこの席に座っていたい」
ゲキサカ / 2015年10月8日 6時50分
一度つかんだ守護神の椅子を手放すつもりはない。中立地のオマーン・マスカットで行われる8日のW杯アジア2次予選・シリア戦。前日練習を終えた日本代表GK西川周作(浦和)は「明日に懸ける思いは強い。予選で一番大事な試合。覚悟を持ってここに入った」と強い決意を口にした。
3連勝でE組首位に立つシリアとの直接対決。負ければ自力での首位突破の可能性が消滅する大一番に向け、「何が何でも無失点でチームを勝利に導きたいという強い気持ちがある。しっかりゴールを守りたい」と力を込めた。
南アフリカW杯直前の10年5月30日に行われた国際親善試合のイングランド戦を皮切りに「日本代表の守護神」の名を欲しいままにしてきたGK川島永嗣はいまだに所属クラブが見つかっていない。9月に続いて今回も招集を見送られ、引き続き西川が代表のゴールを守ることになる。
9月3日のカンボジア戦(3-0)、同8日のアフガニスタン戦(6-0)は2試合連続で完封勝利に貢献。「いろんな監督に選んでもらってきたけど、(試合に)出ることで初めて気づくこともある。これまではなかなか続けて試合に出ることもできなかった」。そう充実した表情を見せるが、2試合を通して守備機会はほとんどなく、十分にアピールできたというわけでもなかった。
西川自身、「まだチャンスをつかみ取ったわけではない。1試合1試合、その席を勝ち取れるように、いいパフォーマンスを見せていきたい」と、アピールが必要な立場にあることを認める。「W杯に行くまで、自分がその席に座っていたいという強い気持ちを持っている。強いプレーで示すしかない」。“川島の代役”から真の守護神へ。2次予選の天王山となるシリア戦は、西川個人にとっても重要な意味を持っている。
(取材・文 西山紘平)
●ロシアW杯アジア2次予選特集
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