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[選手権予選]元日本代表FW森山泰行監督の下、「意識」変えてきた浦和学院が深谷一に5-0快勝:埼玉

ゲキサカ / 2015年10月10日 20時8分

 3年生で唯一先発したFW金児祐太らがスペースを狙った攻撃を見せて1点を取り返そうとする深谷一も28分、右サイド後方からのFKをファーサイドの城戸が頭で折り返し、CB中澤俊太(2年)が決定的な形で飛び込んだが、触ることができない。逆に、伊藤が「自分らは守備からリズムつくるチームなので、まずは守備をしっかりする」という浦和学院は中盤で厳しいチェックを見せていたMF稲葉陸(3年)や伊藤、CB小林航也(3年)中心に無失点のまま試合を進めると、33分にも右サイドから流れてきたボールを高橋光が左足のクリーンショットでゴールへ突き刺して5-0で勝利。浦和学院は昨年(4-1)に続いて、再び深谷一に初戦で勝利した。

 帝京高OBで「元日本代表」の森山監督は「高校サッカーは自分の原点。(高校時代、全国大会で)負けて悔いが残ったのもあった。成長させてもらったのもあった。原点が高校サッカーで頑張れたところがあったので、恩返しというわけではないですけど、自分の経験を伝えていければ」と昨年6月に過去2度の全国高校総体出場歴を持つ浦和学院の指導を本格的にスタート。当初、選手たちはその情熱に圧倒されていたという。現主将の伊藤が「最初は(その思いに)ぶつかっていくというか、跳ね返す部分が足りなかった。自分らのテンションが追いついていなかった」という浦和学院だが、それでも日々を重ねる中で意識が変わり、「日頃から『全国』と口に出してやっている。自分たちは上を目指しているので目標を高く持ってやっている」(高橋光)というチームになってきた。

 意識の変化は森山監督が求めてきたこと。「一貫して自分の力を出しきるということと、諦めないという気持ちと、チームとしてまとまるということを合言葉にやった。技術的な上手さ、準備のところも自分で意識していかなければならない。動き出しだったり、ファーストコントロールだったり、入り方も自分で意識しなければ変わらないよ、と」。当初低かった意識は選手同士でミーティングを重ねるなどして向上。飛び抜けた個や武器を有している訳ではないが、意識を変えたチームは熱い指導に全力で応えて成長を遂げてきた。そして、県外遠征で名古屋U18や清水ユース、立正大淞南といった格上のチームと対戦しても、やるべきことをやり通せば、強豪相手にも戦うことができるという手応えも掴んでいる。

「一週間のプランニングとかゲーム前のプランニングとか立てて、緩みがあったら怒ったりもしますし、ボトムアップとトップダウンを繰り返しながら」チームをつくってきた森山監督やコーチングスタッフに対し、伊藤は「本当に戦える集団にさせてもらっている。迷惑かけてきたので、そこは結果で返せるようにやっていきたい」と意気込む。初戦突破にもまだまだ満足することない。目標へ向けてチーム一丸で挑戦する。

[写真]前半28分、浦和学院は松本が右足PKを決めて先制

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015

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