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[選手権予選]桐光学園が小川の決勝弾で延長戦制し、桐蔭学園を撃破:神奈川

ゲキサカ / 2015年10月25日 8時52分

 しかし、桐光学園が終盤にU-15日本代表の経験を持つ1年生MF田中雄大を投入すると、試合のリズムは変わった。「初戦だからなのか、攻撃のバリエーションが少なくて引いている相手を崩せていなかった。バタバタしていたので、自分のところで落ち着かせてサイドに散らしたり、仕掛けたりして積極的にゴールを狙って、自分が流れを変えてやろうと思った」という田中の抜け出しやドリブルを起点に攻撃のリズムをばん回し、後半終了間際には田中がPAで倒されてPK獲得かというシーンも作り出した。試合は80分で決着がつかず、10分ハーフの延長戦に突入。均衡が破れたのは、延長後半4分だった。桐光学園は、左サイドからカットインを仕掛けるようにドリブルした田中が浮き球のパスを送ると、一瞬の動き出しでマークを外した小川がヘディングシュート。きっちりとゴールの枠に収め、スタンドで応援する仲間の姿を確認すると、右の拳を力強く突き上げた。

 得点で自信を回復させた桐光学園を相手に、残り5分で一撃を見舞う余力は、桐蔭学園にはなかった。エースFW行武大希が3回戦で退場したため出場停止という厳しい状況でもあった。CBとして体を張り続けた主将の澤田大登は「後半、自分たちの流れになったときに決めることができなかった。エースがいない状況ではあったけど、相手にも負傷で先発していない主力選手がいる。いないときも勝たないといけない。みんな、頑張ってくれたけど、最後が自分のマークだった」と悔しがったが、優勝候補の一角である桐光学園を相手に健闘を見せたことは間違いなかった。

 勝った桐光学園は、小川、田中、スピードとパワーを兼備するイサカら攻撃陣に豊富なタレントを擁する。全国屈指の陣容と言って間違いない。激戦の神奈川を抜ければ、全国大会でも上位を狙える力がある。苦しい戦いを切り抜け、その能力をチームとして開花させることができるのか。11月1日に等々力陸上競技場で行われる準決勝では、湘南工科大附高と対戦する。

(取材・文 平野貴也)▼関連リンク
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