[選手権予選]全国での勝利、躍進狙う札幌大谷、創部7年目で夏冬計5度目の全国切符!:北海道
ゲキサカ / 2015年10月25日 22時52分
札幌大谷は後半16分にもMF庄内巧真(3年)が中盤でのインターセプトからすかさず右足を振りぬく。ゴールの外側から巻く形で放たれた右足ミドルは見事にコントロールされてゴール右上隅を射抜いた。「相手からボール取ってゴールが見えていた。ボールが足下に走り過ぎたのでこれはダメかなと思ったけれど、凄く良いコースに行ってくれた」という庄内の「練習でも打ったことない」一撃によって2-0となった。
北海も交代出場のMF斉藤智也(3年)が右サイドからのドリブル突破でFKを獲得。だが、FKの精度を欠いてしまうなど追撃することができない。一方、札幌大谷はチームを身体で引っ張るFW内田洸介主将(3年、U-18フットサル日本代表候補)を筆頭にハードワークも徹底して後半は北海にシュートを打たせず2-0で勝利。U-18フットサル日本代表候補でもあるGK坂桂輔(3年)が「インハイ(予選)のときに無失点優勝しようと目標立てていたんですけど3失点してしまって、選手権では無失点優勝しようと自分の中で掲げていた」という通りに全試合無失点で2年ぶりの頂点に立った。
札幌大谷は09年4月の創部からまだ7年目だが、すでに全国高校総体出場3回。そして全国高校選手権への2度目の挑戦権を勝ち取った。歴史はまだ浅いが、早くも北海道を代表する存在のひとつになっている。次の目標はまだ成し遂げられていない全国1勝。2年前よりも攻守両面でできることを増やしているチームについては指揮官も「(今年の)インターハイも渡り合うことはできている。チームとしての習熟度は上がってきている」と語る。ここから先は個のベースをさらに上げること。そして「勝ちをもぎ取るというか、選手たちの最後の意欲というか、気持ちを期待したい」。
対して、庄内が「(初戦敗退した全国総体では)雰囲気とかに飲まれた感じがするので、これからはもっと全国の勝利に近づけるようにメンタル面を磨いていきたい」と語ったように、選手たちもその課題を改善して全国へ挑戦するつもり。主将の内田は「全国に向けて(予選で対戦した)相手選手たちの思いも背負って、第一目標は勝利なんですけど積み重ねていけるようにしたい」。まずは1勝。それを成し遂げるため、北海道の新鋭はこれまで以上に高い意識を持って2か月間準備をする。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設】高校選手権2015
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015
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