[Jユースカップ]走って、蹴って、球際勝負。スタイル貫いた浦和ユースが京都U-18撃沈!
ゲキサカ / 2015年10月26日 10時51分
[10.25 Jユースカップ3回戦 京都U-18 0-2 浦和ユース 時之栖スポーツセンター]
10月25日、時之栖スポーツセンターにて2015Jユースカップ 第23回Jリーグユース選手権大会3回戦(ラウンド16)が開催された。初優勝を狙う浦和レッズユースは、元W杯日本代表DF森岡隆三監督率いる京都サンガF.C.U-18と対戦。怒濤のような連続攻撃を最後まで繰り返し、2-0のスコア以上の内容で快勝を収めた。
「相手、ロングボール嫌がってるぞ!」
開始10分、浦和の選手からそんな声が聞こえてきた。スペースへ積極的に走るFW陣を生かして、後方からためらいなく蹴り込まれるロングボール。「本当にシンプルだった」と京都・森岡監督も驚いたほど後方から縦へのボールが飛ぶ。前線のためらいのないランニングプレーがそのボールを呼び込んで、後方が前を信じて動き出す。シンプルだが、それだけに怖さのある攻撃だった。CBやSBから対角線でのロングボールが飛んで、ラインを割るようなシーンも少なくない。だが、紙一重のミスにはある種の怖さがあるもの。「もし、あれが通っていたら」という恐怖心を京都DFに与えるだけの効果はあった。
「(ロングボールに対して)腰が引けてラインが低くなった。ラインが低いからボールに行けなくなって蹴らせてしまう。蹴らせてしまうからまたラインが低くなる。その繰り返しになってしまった」(森岡監督)
京都ベンチも手をこまねいていたわけではない。開始18分にはボランチを2枚にした4-2-3-1にフォーメーションを変更。こぼれ球に競りやすくすることで対抗したが、今度はルーズボールの争いで負けるシーンが目立つようになった。走って、蹴って、球際勝負。フットボールの原点と言うべきスタイルを貫く浦和に対し、京都の技術がピッチ上で表現されたシーンは数えるほどで、前半のシュート数はわずかに1本。そして27分、ディフェンスラインの裏を取った浦和FW時里元樹の巧みなシュートが決まって先制点が生まれると、試合の流れは固まった。
そして浦和は引かなかった。「前から行くことが最後までできた」とMF渡辺陽が胸を張ったように、激しくプレスをかけて相手に自由を与えず、奪ったボールをシンプルに攻め切るスタイルを貫徹する。浦和にスキがなかったわけではなく、京都もセットプレーからFW沼大希、DF宅野海里がビッグチャンスを迎えたが、いずれもシュートが枠外にそれて流れを戻せない。そして攻めに出る京都に対してどん欲にカウンターを狙い続けた浦和の攻撃が実ったのは、後半37分。MF中塩大貴のパスから裏を取った交代出場のFW川上エドオジョン智慧が追加点を奪い、2-0。このリードを最後まで保った浦和が勝ち切った。
試合後、森岡監督は「これだけ自分たちの時間帯にならないまま終わったゲームは初めて」と肩を落とした。4対16というシュート数が象徴するように、京都の攻撃は最後まで機能せず、逆に浦和の勢いを止めることはできないままの90分だった。一方、浦和の大槻毅監督は「ゴツゴツとした不格好なサッカーですけれど、今日はみんながいいところを出してくれた」と総括し、抜群の存在感を見せた1年生DF橋岡大樹は「今週は本当に練習から良い雰囲気でやれていて、これを継続したい。優勝が目標だし、今日が最後じゃないので」と強気にコメント。まずは次の準々決勝、相手はC大阪U-18。第12回大会(2004年)以来の4強入りを果たし、そして初優勝を狙っていく。
[写真]後半37分、浦和ユースは川上(右端)が2点目のゴール
(取材・文 川端暁彦)▼関連リンク
2015Jユースカップ特集ページ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
17戦無敗でJ1昇格に近づく首位・横浜FC…四方田監督が語った守備の手応え「球際も含めて集中して守れた」
ゲキサカ / 2024年9月16日 15時49分
-
[NBチャンピオンシップU-16]目標は「優勝一択」。連覇狙う飯塚が強度、粘り強さ、走り切る力を発揮して4強入り
ゲキサカ / 2024年9月16日 7時9分
-
21歳の“失態”に苦言「仕方ないで片づけたくない」「足りない」 同僚が続々と言い放った訳【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2024年9月4日 7時50分
-
U-18日本代表はSBSカップ全3試合で0-0。最終戦でアルゼンチンにPK戦勝利も80分勝利の優勝条件をクリアできず、準Vに
ゲキサカ / 2024年8月26日 19時14分
-
U-18日本代表が「一番難しい試合」静岡ユース戦をPK戦勝利。SBS杯逆転優勝をかけ、アルゼンチンとの最終決戦へ
ゲキサカ / 2024年8月24日 10時51分
ランキング
-
1マンC、CL含む複数大会で追放か 115件の違反疑惑…プレミア4連覇クラブ激震「世紀の裁判」へ
FOOTBALL ZONE / 2024年9月21日 11時45分
-
2大谷翔平、凱旋試合で記録更新の“52-52”達成!2試合で9安打4HR12打点と大爆発、ド軍は逆転勝利
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月21日 14時35分
-
3「野球史上最高の日だ!」大谷翔平が「50-50」の歴史的偉業を達成するまでの軌跡
日刊SPA! / 2024年9月20日 15時48分
-
4大谷「60-60」に現実味! 残り9試合で投壊ロッキーズと6試合、《可能性はある》と指揮官
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月21日 9時26分
-
5大の里が快進撃の国技館に異変 売店弁当も横綱と大関が売れ残る「番付崩壊」に
NEWSポストセブン / 2024年9月21日 11時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください