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[選手権予選]盛岡中央が伝統校2強の一角崩す!盛岡商を4発撃破で3年ぶりVへ王手!

ゲキサカ / 2015年10月28日 6時9分

 相手の攻撃が左サイド中心だったこともあり、三上大は「こっちの方が空いているから、中で『右から行こう』と話していました」と説明したが、盛岡中央は相手の背後を狙う形で右サイドから連続得点。そして39分、盛岡中央は三度「右」から得点を奪う。右サイドからドリブルで中央方向へ持ち込んだ三上大が滞空時間の長い左足ループシュートを決めて3-0。相手に大きなダメージを負わせて前半を終えることに成功した。

 それでも、ハーフタイムには「結構厳し目な感じで、『0-0の気持ちで行け』と言われました」(及川涼)。開始からパワーを持って反撃に出た盛岡商に押し込まれたが、油断なく対抗した盛岡中央は獅子奮迅の働きを見せる及川涼中心に決定的な一打を打たせない。また「球際だったり、泥臭く声出したり、気持ち出してやるところが一番仕事かなと思っているので気持ちと声で引っ張っていきたい」という舘とMF及川達貴(2年)のダブルボランチがプレス、セカンドボールで奮闘。奪い返したボールをMF三上翼(3年)、三上大の両SHがともに高い技術を発揮してタメをつくるなど、押し返す。

 盛岡商は15分に左ショートコーナーからのクロスを中央の菅野が頭で合わせて1点を返したが、焦りの色が見える中での攻撃はクロスやセットプレーの精度を欠き、球際の攻防や気迫の部分でも盛岡中央を飲み込むまでの力強さを発揮することができなかった。逆に盛岡中央は後半15分から出場したFW千葉海晴(2年)が抜群の推進力でカウンターからシュートを撃ち切っていく。盛岡商はGK阿部翔太(3年)のビッグセーブで望みをつないでいたが、盛岡中央は24分、右サイドでボールを収めた千葉がPAにグラウンダーのボールを入れる。これに走りこんだ交代出場FW下河原啓亨(2年)が右足ダイレクトのループシュートを逆サイドのゴールネットへ沈めて再び3点差。試合内容に点差ほどの開きはなかったものの、盛岡商は準決勝で姿を消した。

 盛岡中央は全国大会初出場を果たした3年前の躍進を見て入学してきた3年生中心に、2度目の全国出場まであと1勝とした。小原監督は「あの時の子たちも真面目にボール追っかけて、私に怒られながら、必死になって追っかけないと怒られるんで(苦笑)。上のボールにも競らないと、と頑張って、頑張って、そこに個性的な選手が何枚かいたんですが。今年は素材的には選手権出たのを見て入ってきた子たちなので、そう言った意味では勝たせてやりたいと思っていますし、勝たないかんなと思います」。歴史を塗り替えた3年前と似た雰囲気、チーム力。ハードワークを徹底し、県外遠征では大阪の強豪・大阪桐蔭高を完封するなど押し込まれても我慢強い。そして「今年は結構個々の能力が高くて、(身長の)高さもあるんで全然優勝狙えるチームだと思う」という三上大ら個性的な選手がバランスよく配置された好チームとなっている。舘は「自分たちは中3の時に全国出た先輩たちに憧れて入ってきた世代なので、全国行きたいという気持ちが強い。(決勝も)気持ち出して戦って勝てるようにしたい」。昨年は準々決勝で敗退するなど悔しい思いも経験してきたが、今年こそ。「倒してナンボ」の存在である遠野も破って、自分たちが盛岡中央を全国へ連れて行く。

[写真]後半24分、盛岡中央はFW下河原が右足シュートを決めて4-1

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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