[選手権予選]福島県は尚志が2連覇、学法石川に苦戦もPK戦制す
ゲキサカ / 2015年11月7日 20時57分
[11.7 全国高校選手権福島県予選決勝 尚志高 1-1(PK5-3)学法石川高 西部サッカー場]
第94回全国高校サッカー選手権大会の福島県予選は7日に、郡山市・西部サッカー場で決勝戦を行い、第1シードの尚志高がPK戦の末に学法石川高を下して2年連続の全国大会出場を決めた。
試合の立ち上がりは、圧倒的な尚志ペースだった。ボランチの佐藤凌輔を経由するサイドチェンジで相手の守備に揺さぶりをかけ、右ではMF高梨起生のスルーパスからFW小野寛之が抜け出し、左サイドではFWで起用された柳原隆二と左MF高橋大河が快足で縦に突破し、ゴール前へクロスを供給した。そして、前半16分に高梨のスルーパスで抜け出た小野が相手GKと衝突。こぼれ球を拾った柳原がGKの状態を見て、浮き球でシュートを決めて先制した。
学法石川は、その後もピンチが続いたが、相手の抜け出しをGK古川雅弥が徹底的にセーブ。次第にMF渡辺伸や、左MF大河内秀次らが中盤で打開を図り、反撃のムードを作り上げていった。そして前半36分、学法石川はピッチ中央から10番の渡辺伸がドリブルで右へ切れ込むと、そのままサイドへパス。右MFで起用された1年生の佐藤凌はファーストタッチが乱れたが、シンプルにクロスを供給した。すると、ボールは尚志の守備陣の合間をすり抜けてゴール前へ。待ち受けた2年生の1トップ、安部光留が左へ倒れ込みながらよく押さえて打ったボレーシュートでゴール左へ流し込んで同点とした。
学法石川は、後半に入ると相手のサイドチェンジの起点であるボランチをケア。尚志の攻撃を片方のサイドに封じ込めることに成功し、仕掛け所をきっちりと狙って跳ね返した。守備の修正からリズムをつかみ、後半早々に投入された酒井純之介らがカウンターを仕掛けた。尚志は、エースの小野がサイドから何度も突破口を作りかけたが、学法石川は徹底抗戦。GK古川が好守を連発してゴールを許さなかった。
互いに譲らぬ一戦は、延長戦でも決着がつかず、PK戦に突入。先攻の尚志は、3本目でGKがファインセーブ。最後は小野が蹴った直後に足をつるというアクシデントに見舞われながらもキッカー5人が成功し、PK戦5-3で辛くも勝利を収めた。尚志の仲村浩二監督は「『何があっても出場権を取るのはウチだぞ』と言っていたので、よくやってくれた。前半は思い通りのサッカーができていたので、もう1点欲しかった。後半は慌ててしまった。この内容では全国大会ではやられてしまう。うちの弱点がいっぱい出た試合だった。ただ、今年は、特別に能力が高い世代ではない分、練習を増やして頑張って来た。練習量は一番。プリンスも初優勝だった。努力が実ると信じていた。この世代は、誰も脱落せずに付いて来た、信頼できる世代。去年の方が一人一人は落ち着いて戦える技術があるが、今年は、ハーモニーが生まれたときに物凄いプレーをする」と内容面に苦言を呈しながらも、最後まで戦い、勝負強さを見せた教え子たちを称えた。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
[NBチャンピオンシップU-16]上越が初の決勝進出!PK戦で交代出場GK竹花が止め、大成との熱戦を制す!
ゲキサカ / 2024年9月16日 13時24分
-
[NBチャンピオンシップU-16]尚志がPK戦で横浜創英を下し、準々決勝進出!来年、再来年の飛躍のために“全国大会級のU-16大会”で自信を掴む
ゲキサカ / 2024年9月16日 10時39分
-
[NBチャンピオンシップU-16]目標は「優勝一択」。連覇狙う飯塚が強度、粘り強さ、走り切る力を発揮して4強入り
ゲキサカ / 2024年9月16日 7時9分
-
尚志のU-16メンバーが国スポに挑戦。小学生から福島県トレの1年生MF瀧田悠「優勝して終わりたい」
ゲキサカ / 2024年9月6日 22時35分
-
昌平の日本一が新たな刺激に。西武台DF谷口輝主将はより「前から」と厳しさを持って同県のライバル超えを目指す
ゲキサカ / 2024年8月30日 12時37分
ランキング
-
1元大関・貴景勝が現役引退を発表 年寄・湊川を襲名 大関在位30場所 首など度重なるけがに泣く…21日に会見
スポーツ報知 / 2024年9月20日 18時29分
-
2大谷翔平「50-50」でも満場一致MVPは無理? MVP有力視も「僅差」予想...韓国メディア
J-CASTニュース / 2024年9月20日 14時59分
-
3記録ずくめの大谷翔平が「タッチの差」で唯一逃した大記録 3発、6安打、10打点で「51―51」も
スポーツ報知 / 2024年9月20日 14時49分
-
4「野球史上最高の日だ!」大谷翔平が「50-50」の歴史的偉業を達成するまでの軌跡
日刊SPA! / 2024年9月20日 15時48分
-
5《破局後に即ブロック》バレー女子日本代表監督・眞鍋政義氏、不倫相手に「チームの内部情報」を漏洩か「あいつはあれと付き合ってんねん」 本人は不倫を否定
NEWSポストセブン / 2024年9月20日 16時21分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください