[MOM1575]高松南FW徳田空(3年)_垣間見せた「化け物みたいな」身体能力。武器のロングスローで決勝点演出
ゲキサカ / 2015年11月7日 22時6分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.7 全国高校選手権香川県決勝 寒川高 0-1 高松南高 ピカスタ]
「化け物みたいな身体能力」と高松南高の主将であるDF中山知亮が評するFW徳田空(3年)が寒川高に挑んだ選手権予選決勝で、ポテンシャルの高さを垣間見せた。
試合序盤に魅せたのは躍動感溢れるドリブル。この日も立ち上がりから、前線でボールを受けると、勢いに乗った仕掛けで相手を翻弄。「前半はドリブルで切れ込んで、パスも出せていたので、良かった」と自身も納得の行くパフォーマンスを見せたが、得点には至らず「早くに点が獲りかかったけど、前半を0-0で終えて、難しい試合にしてしまった」。
後半も果敢な突破で寒川に襲い掛かると、後半20分には最大の見せ場が到来。左サイドの高い位置でスローインの機会を得ると、ゴール前に勢いのあるボールを放り込む。ニアで反応したDF河田大聖とは合わなかったが、GKが弾いたボールを中山が押し込んだ。以降は「後半は緊張もあって、足が思うように動かなかった」と攻撃での存在感を失っていったが、その分守備に走り回り、逃げ切りに貢献。彼の存在がなければ、選手権への道が開かなかったと言っても過言ではない。
「CKと同じくらいは投げられるので、点が欲しい時はスローインを獲りにいったりする」と話すようにドリブルと共に、決勝点を奪ったロングスローも代名詞の一つ。訓練して磨いたものではなく、「今年の新人戦くらいの時に遊びで投げてみたら、思った以上に飛んだ」ということから彼の身体能力の高さが伺える。将来性の高さはチーム内でも群を抜き、「動きが柔らかく、持って生まれたモノがあるので、どこかプロに行って欲しい。全国に行った時に誰か見てくれてチャンスがないかなって思っているんです。これまで、怪我をしないように両足バランス良く鍛えてきたのですが、これからまだ身体も大きくなると思う」と三崎監督が評す程。「全然、スローインで本気を出していないんですよ、アイツ。本気をだせばゴールエリアの反対まで投げられると思う」(三崎監督)とあり、選手権でも観客を沸かせる可能性は十分だ。
中山も彼を認める一人で、「練習中でも、『そこを足で行くの!?』というプレーをしたりする。守備の選手からしたら、本当に嫌な選手。ドリブルが凄いだけでなく、シュートセンスもある。アイツがいないとチームの形が崩れる程。ザ・フォワードって選手ですね」と口にする。
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