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遠藤保仁著『白紙からの選択』_第1回「代表選手は中途半端な気持ちであの舞台に立ってはいけない」

ゲキサカ / 2015年12月2日 14時22分

遠藤保仁著『白紙からの選択』_第1回「代表選手は中途半端な気持ちであの舞台に立ってはいけない」

 MF遠藤保仁(G大阪)の最新刊『白紙からの選択』(12月12日発売、講談社刊)の発売を記念し、ゲキサカで始まった短期集中連載。書籍の一部を抜粋して、水曜日の朝に、お届けしていく。

 W杯アジア2次予選、日本代表対シンガポール代表を明日に控えた記念すべき第1回は、遠藤の日本代表へのアツい思いを紹介する。

10年後のサッカー界を
背負っているのは、
今の代表選手たち。
だから、代表選手は
中途半端な気持ちで
あの舞台に立ってはいけない。

 ワールドカップに出場して思ったことは、代表選手はサッカー界の未来を背負っているということ。特に、2006年のドイツ大会と2010年の南アフリカ大会。今の小さい子供たちがワールドカップを見て、「日本代表ってカッコいい」とか、「日本代表ってワールドカップで勝てるんだ」とか、「俺もワールドカップに出たい」と思う子供が増えると、サッカー界全体の裾野が広がりますよね。それまでサッカーに興味がなかった子が興味を持ち始めたり、野球とサッカーのどちらをやろうかと迷っている子がサッカーを選んでくれるかもしれない。そうなると、10年後、その子供たちが大人になった時に、すごい能力を持った選手が出てくる可能性が一気に高まると思うんです。すごい選手がいれば、当然、ワールドカップで勝てる可能性も高まる。10年後のサッカー界を背負っているのは、今の代表選手なんですよ。

 だから、代表選手は中途半端な気持ちであの舞台に立っちゃいけない。常に10年後のことを考えながらプレーしなきゃいけないんです。僕はそう思った時に、日の丸を背負うことの重み、その誇りを強く感じた。20代後半から30歳前後にかけて、そのことを深く考えるようになりましたね。目の前のことだけじゃなく、もっと広い視野を持ってプレーしなきゃいけないんですよ、代表選手は。

 そのことに気づいてからは、代表への思いが一層強くなった気がします。2014年のブラジル大会が終わって、半年間くらい代表から遠のきましたけど、久々に呼ばれた時は本当に嬉しかった。やっぱり、代表っていいなと。今はまた外れているけど、そういう責任を背負いながらプレーしたいという気持ちは強いですよ、本当に。

<書籍概要>
■書名:白紙からの選択
■著者:遠藤保仁
■発行日:2015年12月12日(土)
■版型:四六判・200ページ
■価格:1200円(税別)
■発行元:講談社
■購入はこちら

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