ダメ押し弾の麻也「僕を含めて競争がある」
ゲキサカ / 2015年11月13日 3時38分
[11.12 W杯アジア2次予選 日本3-0シンガポール シンガポール]
懸案のセットプレーからダメ押しの3点目が生まれた。2-0で迎えた後半42分、MF柏木陽介の右CKにDF吉田麻也(サウサンプトン)が頭で合わせると、一度はゴールライン上でクリアされたが、こぼれ球をFW宇佐美貴史が右足でシュート。これをゴール前の吉田が左足でコースを変え、ゴールネットを揺らした。
「セットプレーで点を取ろうと監督もずっと言っていた。できれば最初(のヘディング)で決めたかったけど、こぼれてきてラッキーだった」
9月3日のカンボジア戦(3-0)以来、国際Aマッチ6得点目となった吉田だが、このときはミドルシュートでのゴールだった。試合前から「もっとCK、FKから点を取らないといけない」と話していたが、ようやくセットプレーからゴールを決めることができた。
守備では2次予選5試合連続の無失点。とはいえ、「ホーム(で対戦したとき)より、チャンスをつくらせてしまった」と、後半は何度かピンチも招いた。完封勝利にも反省を忘れず、「守備は無失点を続けることで連係も充実していく」と、一戦一戦高めていくつもりだ。
「前半から攻撃はバリエーション多く、チャンスをつくっていた。後半は多少停滞したけど、とにかく勝てて、いろんなポジションの選手が点を取って、守備では(失点)ゼロに抑えられたのはよかった」
この日、センターバックでコンビを組んだのはDF槙野智章ではなく、DF森重真人だった。攻撃陣でもFW岡崎慎司、MF香川真司がベンチスタートとなり、FW金崎夢生、MF清武弘嗣、MF柏木陽介らが先発に抜擢された。
「新しい選手が活躍すれば、今まで出ていた選手へのプレッシャーも大きくなる。僕を含めて競争がある。いろんな選手が良いパフォーマンスを見せることがチームの成長につながると思う」。新たな力もテストしての勝利にチームとして手応えをつかんだ様子だった。
(取材・文 西山紘平)
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