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[選手権予選]一進一退の攻防戦、中京大中京が後半40分の決勝弾で全国へ:愛知

ゲキサカ / 2015年11月14日 22時19分

[選手権予選]一進一退の攻防戦、中京大中京が後半40分の決勝弾で全国へ:愛知

[11.14 全国高校選手権愛知県予選決勝 中京大中京高 2-1 岡崎城西高 パロマ瑞穂スタジアム]

 第94回全国高校サッカー選手権愛知県予選は14日に決勝を行い、中京大中京高が2-1で岡崎城西高に勝利。2年連続15回目の全国大会出場を決めた。

 立ち上がりは前評判の高い岡崎城西が猛攻を仕掛けた。岡崎優希、榊原洸、白川蓮のスリートップがエンジン全開で攻め立てる。2分、榊原のラストパスに反応した白川が豪快にシュートを放つが、これは中京大中京DFがブロック。7分に白川がドリブル突破から打ち込んだシュートは中京大中京GK岩本大輝にセーブされたが、こぼれ球をFW小宮諒がシュートを放つ。この一撃はGK岩本を破ったが、中京大中京はカバーに入ったDFが身体を投げ打ってブロックし、決定機を防いだ。岡崎城西は10分にも小宮が榊原とのワンツーで抜け出すが、放ったシュートはGK正面。11分にもMF近藤直輝のスルーパスに白川が抜け出すが、GKとの1対1を決めきれなかった。

 15分を過ぎると、中京大中京も落ち着きを取り戻し、持ち味であるポゼッションを駆使して流れを作り出していく。今予選準々決勝から復帰したMF今枝晃祐が豊富な運動量で攻守のバランスを整えると、MF辻星哉、トップ下の石川将暉、左MFの加藤弘也、右MF福山大貴のアタッカー陣がポジションチェンジを繰り返しながら、岡崎城西のバイタルエリアを攻略していく。試合は白熱の攻防戦へと切り替わっていった。

 試合が動いたのは、後半2分のことだった。スルーパスに反応した中京大中京FW柳完治がDFとの競り合いから必死で足を伸ばし、左サイドでフリーだった加藤に繋ぐ。加藤のシュートは当たり損ねだったが、ゴールに吸い込まれ、中京大中京が先制に成功する。だが、岡崎城西も16分に右サイドを突破した岡崎の折り返しを白川がきっちりと決め、同点に追いついた。

 両者一歩も譲らない一進一退の攻防戦。決着をつけたのは後半40分に生まれたゴールだった。中京大中京が左CKを得ると、辻のキックをニアで石川が頭で合わせ、ゴール左隅に押し込んだ。これが決勝点となり、中京大中京が2-1で難敵・岡崎城西を振り切って、2年連続15回目の選手権出場を決めた。

 中京大中京の岡山哲也監督は「戦える選手をピッチに送り込んでいる。最後まで気持ちを切らさずに戦ってくれた」と、緊迫した試合で最後の最後で勝利をもぎ取った選手たちをねぎらった。一方で岡崎城西は岡崎、白川を始め、能力の高い選手がおり、スリートップが繰り出す高速アタックの質は十分に全国でも通用する代物だった。だからこそ、決勝は力と力が真っ向にぶつかり合う、好ゲームとなったのであった。

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