高校サッカーのスターが大学経由でプロへ…名古屋入団の明大主将和泉、ロシアW杯は「狙うべき場所」
ゲキサカ / 2015年11月20日 14時30分
明治大のJリーグ加入内定選手合同記者会見が19日に行われ、名古屋グランパスに入団するMF和泉竜司主将(4年=市立船橋高)ら5選手が出席した。
和泉を一躍有名にしたのは、4年前の第90回全国高校サッカー選手権大会。主将MF和泉率いる市立船橋高は、順当に決勝戦まで駒を進めた。決勝の相手は、和泉の地元の三重県四日市市にある四日市中央工高。因縁の詰まった一戦で見せた後半アディショナルタイムの同点弾、そして延長に入っての逆転弾は、和泉をスターへと押し上げた。
「家族は自分を応援してくれてましたけど、地元の友達だったり、自分のクラブチームの監督が四中工の出身だったので。すごい複雑な気持ちだったと思うんです。決勝の後はいろんな人に、『おめでとう』もそうですけど、『やってくれたな』っていう声もかけられました(笑)」
三重県から千葉の名門・市立船橋高に進学。両親からは「3年間試合に出れなくても知らないよ」と送り出されたというが、危機感を持って過ごした結果、10番を背負う中心選手にまで成長した。
高校卒業と同時にプロに行くことは選択せず、大学4年間で更なるレベルアップを図った。周囲の期待は高まっていたが、18歳の決断は冷静だった。「高校3年生の4月くらいに何クラブもオファーが来ていないようでは、プロでは通用しないと考えていました。それだったら大学に行って、そこからプロに行ったほうが良いのかなって。だから早い段階で明治に行くことを決めていました」。
大学では1年生の時からレギュラーとして活躍。「2年生になる頃にはもう(プロに)なることじゃなくて、なった後のことを考えて常に行動してました。長かったですけど、プロで活躍するために4年間を過ごしたと思っています」。自信を確信に変える4年間を過ごすことができた。
名古屋とは深い縁がある。和泉はかつて名古屋ジュニアユースの入団テストを受験。しかし、合格通知は届いたが、結局、通学が困難として、地元クラブでプレーを続けることになった。「そういった縁もあってまたこうやって名古屋に入れることはすごくうれしい」と、“10年越し”の入団を喜ぶ。
「個人として海外でプレーしたい思いがあります。名古屋は本田(圭佑)選手や吉田(麻也)選手がいたクラブというのも決め手になりました。目標はプレースタイルが似ている香川選手。ロシアW杯?当然年としては、狙うべき場所だと思います。ただ、まずはJリーグで結果出すということが一番大事かなと思っています」
生粋の名古屋ファン。幼少期から名古屋の試合をよく見に行っていたという。「ウェズレイがすごく印象的。すごい点取るし、強くて。印象に残ってますね」。次期監督への就任が濃厚となっている小倉隆史氏は、名古屋の創成期に活躍したスター選手。年齢的に現役時代の記憶はあまりない様子だが、「左足のすごいミドルシュートだったりパンチのあるシュートっていうのはすごいイメージあります。指導ですか?楽しみですね」と目を輝かせていた。
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