遠藤保仁著『白紙からの選択』_第6回「自分で『遅い』と思ったことは一度もない」
ゲキサカ / 2015年12月16日 7時0分
MF遠藤保仁(G大阪)の最新刊『白紙からの選択』(12月12日発売、講談社刊)の発売を記念し、ゲキサカで始まった短期集中連載。書籍の一部を抜粋して、水曜日の朝に、お届けしていく。
発売後、最初の更新となる第6回は、遠藤の考える、サッカーにおける「スピード」について。
よく「遅い」って言われる。
自分で言うのもアレですけど、
「遅い」と思ったことは一度もない。
より効率的なプレーをしてるだけ。
足は遅いですよ。昔からそう。行動も、人に言われるからたぶん遅い。でも、プレーする上で、考えるスピードが遅いということは絶対にないと思います。そもそも〝スピード〟に対する考え方が違うのかもしれません。
プレー中の僕を見て遅いと感じる方に向けて説明しますね。例えば、相手ゴールに背を向けてパスをもらうとするじゃないですか。自分が相手にマークされていない場合、だいたいみんな「前を向け」と言うんですよ。でも、僕が前を向いてしまったら、それによって僕の後ろにいる選手はプレーに関与できなくなりますよね。トラップからターンして、前にいる選手にパスをするまで3秒。でも、ターンせずにダイレクトで後ろにいる選手にバックパスを出して、その選手が前にいる選手にパスを出しても同じく3秒。時間的にはほとんど変わらないんです。
何が違うかというと、ボールに関わる人数が違う。僕がターンをした場合は2人。後ろの選手を使った場合は3人。フリーなのに前を向かず、後ろの選手を使うプレーは「攻撃を遅らせている」と見られることがあるけど、実はそうとは限らない。
時間的に変わらないなら、僕は可能性を広げるプレーを選択したい。それを考えるスピードは速いと思うし、「攻撃を遅らせた」と言われるのは、ちょっとアレですよね。いや、だいぶ違う気がするかな。何がより効率的かを考えて動いているだけなんだけど……。
<書籍概要>
■書名:白紙からの選択
■著者:遠藤保仁
■発行日:2015年12月12日(土)
■版型:四六判・200ページ
■価格:1200円(税別)
■発行元:講談社
■購入はこちら
▼これまでの作品は、コチラ!!
○第5回(12月9日公開)「この機会に、反論します」
○第4回(12月2日公開)「きっと僕には、『プライド』がないんだと思う」
○第3回(11月25日公開)「基本、何も考えてません」
○第2回(11月18日公開)「14本のクラブを使い分けるように一本の足を使いこなしたい」
○第1回(11月11日公開)「代表選手は中途半端な気持ちであの舞台に立ってはいけない」
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