[大学選手権]新潟でのひと時を経て、慶應義塾大へ戻ったMF端山「悔しさを晴らす舞台」
ゲキサカ / 2015年12月8日 6時30分
慶應義塾大へ頼もしい背番号10が戻ってきた。関東大学リーグの後期では来季加入の内定しているアルビレックス新潟でプレーし、大学から離れていたMF端山豪(4年=東京Vユース)が全日本大学選手権(インカレ)では、再び慶應義塾大ソッカー部の一員としてプレーする。
前期リーグを5位で終えた慶應義塾大。端山不在の後期リーグでは第12節から7戦負けなし(5勝2分)で、第18節終了時には初の首位に立ったが、その後に失速。3位でリーグを終えている。端山は最終節の第22節・明治大戦(2-3)で約3か月ぶりにチームへ合流。慶應義塾大の一員としてピッチへ立った。
久しぶりのチームメイトたちとの再会。「1年生や2年生だったりが、すごく成長して頼もしくなっていたので。リーグ戦では1試合しか一緒に出来ていないけれど、インカレがすごく楽しみ」と話した端山は「自信を持ってプレーしていると感じた。失点しても以前ほどの動揺もなく、焦らずプレーしている印象だった」とチームの成長を感じたようだ。
端山が不在の間、須田芳正監督は「端山がいないから調子がいい」と冗談交じりの檄を送り続けていた。これを受けて、新潟から戻ってきたMFは「須田さんは冗談で言っていたのに、自分が戻ったときに負けたら“まじ”になっちゃう」と笑い、「戻ったときにはチームを勝たせるようにしないと」とその表情を引き締めた。
新潟では残留争いを戦うなど、他では得難い厳しい経験をしてきた。そんななかでは「ボールを受ける前に周りの情報を多く取り込んで準備するというところは一番変わった」と自らを分析。「90分間を通じて、どのプレーもより正確に、より速く。少しずつ上のレベルで表現できたらと思う。結果を出したチームや選手が称えられるべきだし、それを意識してやっていきたい。そういうところを見て欲しい」とインカレへ向けて意気込んだ。
慶應義塾大は関東制覇を目標にしていたが、終盤の失速により3位に終わった。この悔しさはインカレで晴らすしかない。端山は「3位で悔しい思いをしたけれど、悔しさを晴らす舞台があることに感謝して。絶対に優勝したいという強い思いがある」と力を込めた。
(取材・文 片岡涼)●第64回全日本大学選手権特集
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