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[大学選手権]「日本一を取ることを全員で意識」して今度こそ頂点へ!阪南大が鹿屋体育大に逆転勝ち!

ゲキサカ / 2015年12月11日 7時8分

 鹿屋体大は後半開始から左腿を負傷した松田に代えて福岡内定のDF下坂晃城(4年=東福岡高)を投入。まずは失点することを避けつつ、下坂のクロスなどで反撃を試みる。主導権を握る阪南大は松下が左足ミドルを放つなど攻めるが、決定打を打ち込むことができない。それでも松下が「時間かかったけれど下手に焦らない、焦れないことは言っていた。下手にぶち込んでカウンター食らったら意味ない。延長戦でもいい」と焦れずに攻め続けると28分には左サイドでDFをかわしたSB金来遠(2年=名古屋U18)のクロスから前田が決定的なヘディングシュート。これは枠を捉えなかったものの36分、阪南大は康の右ロングスローをCB甲斐健太郎(3年=立正大淞南高)が頭で後方へ流すと最後は前田が頭でゴールへ叩き込んで勝ち越した。

 鹿屋体大は直後に交代出場のFW原亮平(4年=九州国際大付高)が強烈な右足ミドルを打ち込み、40分には左サイドを突破した下坂の折り返しに原が反応するがシュートはゴール左へと外れ、試合終了を迎えた。阪南大の須佐監督は「後半、スタミナ失った時に頭のスタミナも失ってしまうから。もっと動かせると思うけれど」と首をひねりつつも守りを固めた相手を「こじ開けていくしかない」と攻め続けて掴んだ勝利に納得の表情を見せていた。

 関西地区を代表する強豪・阪南大。選手層は随一と言えるほどのものがあるが、13年の全日本大学選手権で大阪体育大、今夏の総理大臣杯では関西学院大に日本一を奪われている。また今年は関西学生選手権、関西学生リーグ1部でも関学の後塵を拝し、2位。今回こそは他の関西勢ではなく、自分たちがタイトルを勝ち取る意気込みでいる。前田は「関学に先を越されていると思う。それをこの大会で覆せるように。僕らが上がっていかないとダメ」と力を込め、松下は「日本一を取ることを全員で意識していかないと。今まではそれが足りなくて弱いチームだった。大事なところで負けない。そういうところに導いていきたい」。準々決勝は同じ関西勢の大体大と対戦。どこよりも日本一を取ることを意識して戦い、まずは関西勢対決を制す。

[写真]後半36分、阪南大はFW前田が頭で決勝点
 
(取材・文 吉田太郎)●第64回全日本大学選手権特集

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