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[MOM1615]新潟明訓MF関口正大(2年)_成長示した2年生MF、多彩な動きで1G1A

ゲキサカ / 2015年12月12日 7時53分

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.11 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 尚志高 2-3 新潟明訓高 広島補助]

「県予選決勝から映像などで自分のプレーを見直した。縦に仕掛けるだけでなく、もっと中に入ったり、動いて顔を出さないと行けないし、周りを活かさないといけないと思うようになった」。

 選手権予選決勝の帝京長岡高戦。新潟明訓高MF関口正大はフィールドプレーヤーの中で唯一2年生でスタメン出場を果たしたが、納得のいくようなプレーが出来なかった。チームが勝利に沸く中、消化不良に終った。

「3年生に助けてもらっていたので、逆に自分がもっと3年生を助けないといけないと思った」。

 その気持ちがこの試合、彼を突き動かした。尚志は立ち上がりから攻撃のキーマンである右MF高橋怜大を警戒して来た。それに対し、「怜大さんが警戒されるのは分かっていたので、逆サイドにいる僕が効果的に動いて、ボールを受けたり、(左サイドバックの)東山(裕輝)さんが攻撃参加出来るようにしたいと思った」。関口はサイドに張るだけでなく、積極的にバイタルエリアに顔を出し、パスコースとスペースを作り出した。ボールを受ければ、得意のドリブルで仕掛けるなど、メリハリのあるプレーは、尚志にとって脅威となった。

 1-0で迎えた11分には、キレのあるドリブルで左サイドを突破し、ニアのスペースに飛び込んで来た高橋へ正確なラストパス。2点目のゴールをアシストすると、20分にはヘッドで3点目をマーク。後半は守勢に回ったが、彼の挙げた3点目が決勝点となった。

「後半は課題が残りました。ツートップとの連係ももっと上げていかないといけませんし、守備もまだまだでした」。

 試合後、彼の口からは反省の弁が出て来た。だが、攻撃の中枢を担うMF中村亮太朗を怪我で欠く中、彼の動きのバリエーションはかなりチームを活性化させた。本人が口にしたように、後半の守備の連動面やツートップの関わり方は、もっと改善が必要だが、県予選よりも逞しく成長した姿があった。

「縦の動きだけじゃなく、横の動きをもっと増やして、より周りが活きる選手になりたい」。

 来年はチームを牽引する存在となる頼もしき2年生は今、来年の柱となるための大きな経験を積んでいる。13日のプレミアリーグ参入戦決定戦、今年の選手権は彼にとって重要な『土台作り』の場となるだろう。

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