「相手は困っている状態だった」広島DF千葉、完封勝利に手応え
ゲキサカ / 2015年12月14日 3時4分
[12.13 クラブW杯準々決勝 マゼンベ 0-3 広島 長居]
嫌な流れを振り払う一撃となった。前半にDF塩谷司が先制点を奪い、1-0として後半を迎えたサンフレッチェ広島だったが、後半の立ち上がりにマゼンベに攻勢を掛けられてゴールを脅かされる場面を作り出される。しかし後半13分、DF千葉和彦が貴重な追加点を奪取する。
右CKをMF茶島雄介が蹴り出すと、ニアサイドに走り込んだ千葉が頭一つ抜けるヘディングで合わせてネットを揺らし、チーム2点目が生まれた。「マークがはっきりついてこないだろうという感じだったので、うまくマークを外せて良かったですし、ボールも良かったです。クラブW杯でゴールを決められたのはラッキーですね」と殊勲の男は笑顔を見せた。
試合開始序盤は身体能力で勝る相手への対応で後手に回る場面もあった。「ボールを取れそうなところに置いているのに抜かれたり、そこをそうやってかわすのかという印象はありました」。しかし、徐々に相手のプレーに慣れてくると、決定機を作らせずに試合を進める。終わってみれば3-0の完封勝利に、「守備も組織的にできましたし、相手も困っている状態でした。個人的な身体能力の高さはありましたが、組織という部分ではJリーグの方が上だと感じました」と胸を張って答えた。
「チームの勝利に貢献できたのはうれしい」と話しながらも、戦いが終わったわけではない。16日には準決勝でリバープレート(アルゼンチン)と対戦する。「リーベルと対戦して、そこでどんな世界が待っているのかすごい楽しみです。今日の勝利、今日の得点を次につなげたいし、やれるという手応えをまたつかみたい」。この日の圧勝に満足することなく、さらなる高みを目指す。
(取材・文 折戸岳彦)
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