[大学選手権]リーグ5連敗から全国4強の国士舘大、チームの泥臭さ呼び覚ました4年生FW
ゲキサカ / 2015年12月14日 18時55分
[12.13 全日本大学選手権準々決勝 早稲田大1-4国士舘大 西が丘]
負の連鎖を断ち切った。国士舘大(関東5)は全日本大学選手権(インカレ)・準々決勝で早稲田大(関東1)に4-1で圧勝。今季2連敗していた相手に快勝すると、2年ぶりの4強入りを果たしてみせた。今季最小失点を誇る関東王者・早稲田大から4発を奪っての勝利。しかし、チームは決していい状態で全国大会を迎えたわけではなかった。
今季の関東大学リーグでは、最多となる8度も首位に立っていた国士舘大だが、ラスト5試合で5連敗。5戦2得点で5位まで順位を落とすと、辛うじてインカレ出場権を手に入れて、リーグ戦を終えた。MF荒木翔(2年=日本航空高)がアシスト王、FW松本孝平(3年=藤沢清流高)が得点王に輝くなど、個人タイトルは獲ったものの、チームとしては不甲斐ない結果だった。
細田三二監督は「リーグでは失速して、1試合1試合やる毎に順位が下がっていった」と苦笑。「けが人が出たり、ここぞの試合で大きい選手を欠いて、ターゲットがいなくなったり、負の連鎖でした」と振り返る。不完全燃焼に終わった選手たちは話を重ねていたといい、DF山田真己人(4年=神戸U-18)は「一番首位に立っていたのに、5位で終わってしまって、本当に不甲斐ないとは言っていました」と明かす。
11月15日に関東大学リーグは閉幕。それから約1か月のときが経ち、インカレの開幕を迎える。今月10日の2回戦・桃山学院大戦では3-2で勝利し、公式戦6戦ぶりの白星を手にした。待望の勝利で準々決勝進出を決めたが、内容が伴っていなかったことから、選手たちは「ほっとしました」と言いながらも、どこか不満げな表情。「リーグ戦の悔しさを晴らしたい」という強い思いが裏目に出てしまい、まとまりを欠くと空回りしていた印象だった。
ささやかな不安を残し、中2日で準々決勝が控える中、細田監督は選手たちへ「素晴らしい先輩たちがいるんだから、みんなも頑張りなさい」と声をかけたと言う。JリーグのCSを制したサンフレッチェ広島には、国士舘大出身のDF塩谷司やMF柏好文、MF柴崎晃誠がいる。
「Jで一番になるようなチームに3人も、それもレギュラーで出ていて、みんなの先輩は素晴らしいんだぞ」と指揮官は選手たちを諭した。ACLで塩谷がゴールを決めたばかりだったこともあり、「お前たちにもやってやれないことはないんだ」と激励。「先輩たちもこのピッチに立ったんだから」と言葉をかけたという。
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