「苦しいときは逃げたくなるけど…」JリーグMVP青山を支えた母の言葉
ゲキサカ / 2015年12月21日 22時54分
Jリーグは21日、都内のホテルで「2015 Jリーグアウォーズ」を開催し、サンフレッチェ広島のMF青山敏弘が初の最優秀選手賞(MVP)を受賞した。2年ぶり3度目のベストイレブンにも選出された広島のキャプテンは、第1ステージ第17節・鳥栖戦でPA外から決めた右足ダイレクトボレーが最優秀ゴール賞にも選ばれ、“個人3冠”を達成した。
「まだ実感はありません」。表彰後の記者会見。青山は受賞の感想をそう語ると、「優勝したからこそ、付いてきたものだと思うので、優勝のほうが気持ち的には大きい。ただ、1年間やってきた最後にこういうご褒美をいただけて、日々やってきたことが無駄ではなかったとあらためて思った」と、静かに喜びをかみ締めた。
作陽高(岡山)から04年に入団し、広島一筋12年目。受賞スピーチで「12年間、広島で育てていただき、広島だから僕はここまで成長できたと思う」と述べたように、酸いも甘いも経験した12年間だった。07年にはJ2降格を経験。翌08年には北京五輪の本大会メンバーから落選する挫折も味わった。
「いつも苦しいときは逃げたくなるけど、それでも今できることをやるしかないと思って、いいときも悪いときも今、自分に何ができるのかを常に考えて、考えるだけでなく、行動して前に進んでこられたと思う」
これまでの自身のサッカー人生を振り返った青山は「自分の支えになっていたもの、心に刻んできたものはあるか?」という質問に「自分が五輪(のメンバー)から落ちたときに母が『あなたなら大丈夫』『あなたならがんばれる』と言ってくれたので、それが自分の心の支えになっていると思う」と、率直な胸の内を明かした。
2連覇中だった昨季、FW佐藤寿人からキャプテンを引き継くが、ケガもあってリーグ戦は25試合に出場にとどまり、チームも8位と低迷。リーグ3連覇を逃すと、ナビスコ杯でも決勝でG大阪に敗れ、準優勝に終わった。
「まずはチームがタイトルを獲る。その中で自分が何をできるか。ケガなく1年を通して試合に出続けて、勝利に貢献する選手でありたいと思ってやってきた」
今季は出場停止を除く全33試合に出場。文字どおりキャプテンとしてチームを引っ張り、2年ぶり3度目のリーグ王者、そしてクラブW杯3位へと牽引した。
この日のJリーグアウォーズ。J1優勝クラブの表彰にチャンピオンシャーレを持ってチームメイトとともに登壇した青山は「ここに立てて、誇らしい気持ちでいっぱいです」と挨拶すると、「シャーレは特別だし、この重みは特別なので、来年もこのシャーレを掲げたい」と、力強く連覇を誓っていた。
(取材・文 西山紘平)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
神戸FW武藤嘉紀がJPFA主催「J1アワード」MVP ベスト11は神戸から5人選出
スポニチアネックス / 2024年12月16日 14時32分
-
2024年のJリーグMVPは神戸FW武藤嘉紀!! 表彰式で語った欧州での苦悩と家族への感謝「帰り道に泣きながらMrs. GREEN APPLEさんの『僕のこと』を…」
ゲキサカ / 2024年12月11日 3時30分
-
FW武藤嘉紀がMVP初受賞! 13得点7アシストでJ1連覇の立役者に、神戸から2年連続【Jリーグアウォーズ】
超ワールドサッカー / 2024年12月10日 20時10分
-
武藤嘉紀がJリーグMVP初受賞「家族に捧げたい」 リーグ連覇&2冠獲得の立役者に
FOOTBALL ZONE / 2024年12月10日 20時9分
-
高井幸大がベストヤング賞 Jリーグの今季年間表彰
共同通信 / 2024年12月9日 20時32分
ランキング
-
1大谷翔平の“敗北”に「これ以上の間違いはない」 ジャッジ派の炎上司会者すら異議
Full-Count / 2024年12月26日 20時32分
-
2本田圭佑、カズとの共演に興奮「レジェンドすぎて…」…自身考案の「4v4」大会の特別マッチ
スポーツ報知 / 2024年12月26日 23時22分
-
3阪神・梅野 優勝争いの窮地で光輝いた洞察力と心遣い…9・15ヤクルト戦でゲラの能力信じた高め直球
スポニチアネックス / 2024年12月27日 5時17分
-
4中日退団…元首位打者の決まらぬ去就 出場激減も溢れる待望論「電撃とかないかな」
Full-Count / 2024年12月26日 17時27分
-
5早田ひな、Tリーグに今季初出場 左手首のけがから回復途上
共同通信 / 2024年12月26日 21時16分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください