[皇后杯]自らにプレッシャー…有終V弾の澤「より一層悔いがなくなった」
ゲキサカ / 2015年12月27日 22時30分
[12.27 皇后杯決勝 新潟L 0-1 I神戸 等々力]
誰もが期待した展開。それをやってのけるのがMF澤穂希というレジェンド選手だ。均衡がやぶれないまま迎えた後半33分、右サイドからMF川澄奈穂美が上げたCKに、猛然と背番号8が走り込む。高い打点で合わされたヘディングシュートは、歓喜を呼び込む決勝弾となった。
「現役最後の試合である皇后杯で、目標だった優勝を達成することができてうれしく思います。ずっと狙っていたゴールも決めることができてうれしい。最後に有終の美を飾れたことは素直にうれしいです」
今月17日に行った引退会見では「心と体のバランスの維持が難しくなった」と決断理由を語った澤。準決勝後には「しんどい」と話ながらも、引退を発表して迎えた最後の3試合すべてをフル出場で戦い終えた。
ただやはり気になっていたのは、得点から遠ざかっていたことだった。準決勝後は周囲の期待も高まる中で、ことあるごとに発言。試合前日にはチームメートにも「今日の試合で点を取る」と宣言して、自らにプレッシャーをかけていた。
そんな中で奪った最高のゴール。「今までみんなが得点をして決勝につれてきてくれたので、最後は自分が決めて、みんなの笑顔を見たいと試合前に言っていた。こういう形で終われてよかった」。現役に未練が残ったのではとの問いには、「今日の試合を終えて、より一層、悔いがなくなった」と言ってのけた。
今後については、「まずは心と体を休ませてから」と話した。ただ、2月には五輪アジア予選が大阪で開催されるように、来年は女子サッカー界にとっても大事な年になる。「結果がすべてだと思う」。言葉よりも結果で示すことの大切さを最後の最後でも示した日本女子サッカー界のレジェンド。「自分自身はこれからもサッカーに関わっていくつもりなので、みんながいい環境でサッカーができるように、みんなの力になれるように頑張りたい」。澤のキャリアには一旦の終止符が打たれたが、まだまだ日本女子サッカー界は澤の導きを必要としている。
(取材・文 児玉幸洋)
●第37回皇后杯特設ページ
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ヤングなでしこが決勝進出 2得点のMF松窪真心が優勝かけた北朝鮮戦へ「2回も負けている相手には絶対負けられない」U―20女子W杯
スポーツ報知 / 2024年9月19日 12時41分
-
「言葉がでない…」「早すぎる」磐田が59歳で他界したスキラッチ氏を追悼…通算93試合65得点、ともにプレーした藤田俊哉氏も追悼「多くのものを学びました」
超ワールドサッカー / 2024年9月18日 21時15分
-
千金ヘッド弾で女王撃破!! ヤングなでしこDF米田博美「とにかく勝ててうれしいの一言に尽きます」
ゲキサカ / 2024年9月16日 11時0分
-
代表通算224試合123得点のスターがラストマッチ…米国女子代表FWモーガンが現役引退「本当に素晴らしい経験でした」
ゲキサカ / 2024年9月9日 21時31分
-
引退のモーガンが最後の勇姿…背番号「13」にちなんで13分までプレー 「心の底から感謝」
超ワールドサッカー / 2024年9月9日 19時15分
ランキング
-
1スケボー白井空良、Xゲームズ初優勝「夢の舞台で金を取れうれしい」…日本勢が表彰台独占
読売新聞 / 2024年9月22日 19時49分
-
252-53大谷翔平、115年ぶり偉業が濃厚 日本は明治時代、2つの「2位」で近づく歴史的記録とは
THE ANSWER / 2024年9月22日 19時3分
-
3鷹が11得点大勝で「M1」 大阪移動で日ハムの結果待ち…V決定でも異例の“胴上げなし”
Full-Count / 2024年9月22日 16時33分
-
414勝の今永でも及ばぬ…日本人右腕の「4.7」 先駆者が過ごした“衝撃の1年目”
Full-Count / 2024年9月22日 19時33分
-
5イチロー氏が松井秀喜氏を語る 参戦決断に「痺れました」再会するなら「やっぱりユニフォームを着て」【独占インタビュー】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月22日 17時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください