[選手権]初出場・阪南大高FW木戸口、PKで全国初ゴールも「力が足りなかった」
ゲキサカ / 2015年12月30日 18時26分
[12.30 全国高校選手権開幕戦 駒澤大高2-1阪南大高 駒沢]
必死の追い上げもあと一歩届かなかった。全国大会初出場の阪南大高(大阪)は2点ビハインドの後半8分に2選手を交代。FW木戸口蒼大(2年)は2トップの一角に入り、「点を決めることだけを考えていた」と果敢にゴールを目指した。
すると後半20分、ドリブルで仕掛けた木戸口がPA内でDF西田直也(1年)に倒され、PKを獲得。これを木戸口が自ら右足で豪快に蹴り込んだ。「思い切り蹴った」という渾身のひと振りはGKの手を弾いてゴールネットを揺らす。阪南大高にとっては、これが記念すべき全国大会初ゴール。しかし、次の1点を奪うことはできなかった。
舞台は開幕戦。相手は地元の駒澤大高(東京B)。1万4016人の観衆の前で浮き足立つなというほうが無理だった。前半28分にミスから先制を許すと、そのわずか2分後に2失点目。後半にPKで1点を返すも、「まだまだ力が足りなかったと思う」(木戸口)と全国初勝利は遠かった。
「あの舞台でしっかりできるように、これからもっと練習していきたい。来年また出ることができれば、もっと落ち着いてできると思う」。来年、もう一度この舞台に戻ってくるためにも、この悔しさがさらなる成長の糧となるはずだ。
(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 西山紘平)
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