またしてもG大阪にタイトルを阻まれた浦和…興梠「勝負どころで弱いだけ」
ゲキサカ / 2016年1月1日 23時11分
[1.1 天皇杯決勝 浦和1-2G大阪 味スタ]
富士ゼロックススーパー杯、Jリーグチャンピオンシップ準決勝、そして天皇杯決勝。今季のタイトルが懸かる大一番でガンバ大阪と顔を合わせた浦和レッズだが、そのすべてで敗れてしまった。「なんでだろう……。ガンバに大一番で負けるの3回目なので……」。FW李忠成は首を傾げた。ここまで天皇杯3戦連発と波に乗る李だが、チャンスをものにできなかった。1点を追う後半28分にはFW高木俊幸のクロスをヘディングで合わせたが、ゴールポストの右へと逸れて行った。
1点を追う浦和は、前半36分、李のヘディングシュートがゴールポストに跳ね返ったところをMF興梠慎三が左足でゴールにねじ込んで同点に持ち込んだ。先制されたときは嫌なムードが浦和全体を包んでいたが、わずか4分で試合を振り出しに戻したことで、反撃の機運は一気に高まった。
後半8分にG大阪に勝ち越しを許したが、まだ時間はたっぷり残されていた。同12分には2枚替えでFWズラタンとMF関根貴大を投入。浦和が攻勢をかける時間が続き、後半だけで13本のシュートを打ったが、2点目が入ることはなかった。「うちも何回かチャンスあったけど決め切れなかった。ズラが入って高さはできたけど、向こうのCBは高くてセンタリングにも強い。それならいつも通りにやったほうがよかった」と興梠は自滅してしまったことを認める。終盤はクロスを跳ね返されてシュートまでも持ち込めない展開になった。
G大阪にタイトルを阻まれ続けている現状を、興梠は「自分たちも一生懸命やっているし、わざと負けているわけじゃない。勝負どころで弱いだけ」と冷静に見つめる。李は「ガンバをリスペクトして、自分たちの力がないことを受け入れて、次につなげる気持ちになっている。それを来シーズンから結果で出さないといけない」と来季へ向けて気持ちを新たにすることを誓っていた。
(取材・文 奥山典幸)
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