DF比嘉、予感があった戦力外…後悔しない男は千葉での復活誓う
ゲキサカ / 2016年1月2日 9時0分
どんなときも変わらない。屈託のない表情で自らの思いを口にする。飾った言葉や気取った言い回しはせずに、素直な言葉を紡いでいく。戦力外という憂き目にあっても、DF比嘉祐介はつとめて明るく「マリノスがすごい好きだったから。4年間は楽しかったし、本当に良かった」と言い切った。
流通経済大在学中に関塚隆監督に見出され、U-21日本代表に選出されていた比嘉。大学3年時には同代表の一員としてアジア競技大会優勝に貢献し、進路が注目された。大学4年時には複数クラブからオファーがあるなか、横浜F・マリノスへの入団を決断。同年には自らは故障をしたもののユニバーシアード競技大会で金メダルを獲得し、鳴り物入りでプロ生活をスタートさせた。
しかしプロ1年目となった2012シーズンはJ1で1試合の出場に留まり、ロンドン五輪を戦うU-23日本代表からも落選。2年目は0試合の出場に終わり、3年目の2014シーズンは京都サンガF.C.へ期限付き移籍。復活を誓ったものの、J2で18試合1得点の結果に終わった。横浜FMへ復帰した今季はJ1でわずか1試合の出場。浮上を果たせないままに、4シーズンが過ぎ去った。
そして今冬に突きつけられたのが契約満了。“戦力外”となる予感はあった。正式な通告を受けたのは最終節前だったが、「その前から薄々気づいていたというのはあった。4年目で試合に出ていないし、やばいんじゃないかとは思ってました」と言う。
実際に通告を受けての心境については「最初はショックというか、しょうがないのはわかってるけど、サッカーのことを考えたら当たり前だよなとは思ったけど。まじかー……と思って。マリノスが好きだったから」と明かした。
それでも比嘉は「構えていた分、切り替えはすぐに出来た。次に契約したチームでやるしかないと思えた」。横浜FMでの4年間に後悔は一切ないといい、「俺、後悔とか元々しないから。なるようになると思ってるし、プロになって後悔なんてしたことないし、考えたこともないから。やるしかないっしょ」と前を向く。
そして退団決定から約1か月後の12月30日にジェフユナイテッド千葉への入団が正式に発表された。流通経済大付柏高時代の3年間を過ごした千葉の地で復活を目指す。千葉を率いるのは、U-23日本代表当時に教えを受けた関塚監督。さらに同代表スタッフだった小倉勉コーチ、里内猛フィジカルコーチ、藤原寿徳GKコーチも揃っている。
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