「辛さは痛いほど分かる」…DF亀川、仲間のためにも“今度は”自分が道を切り開く
ゲキサカ / 2016年1月11日 7時33分
10か月前の苦い経験がある。15年3月、リオ五輪アジア一次予選に臨むU-22日本代表に選出されたDF亀川諒史(福岡)だったが、負傷のために途中離脱を余儀なくされ、一度もピッチに立つことなく帰国の途についた。しかし、チームメイトがアジア最終予選の切符を手に入れたことで、亀川は再び年代別代表で輝く機会を与えられた。
手倉森ジャパン発足当初からの常連メンバーの一人ながらも、一次予選を負傷離脱したことで「自分の中ではゼロからのスタート」とリスタートを切った昨季、3年間所属した湘南から福岡への移籍を決断した男は、自身最多となるリーグ戦38試合に出場してチームのJ1昇格に貢献。「プロの世界である以上、試合に出てナンボだと改めて感じました。試合に出ないと経験できないことがたくさんあるし、責任感も増したと思います」と確かな成長を遂げ、リオ五輪アジア最終予選を戦うU-23日本代表メンバー選出を果たした。
福岡で1年間をともに過ごしたGK中村航輔は最終予選メンバーに選出され、FW金森健志も滑り込みでの選出の可能性が残されていた。しかし、2人はともに負傷のため、最終予選メンバーから外れることに。自身も10か月前の一次予選で同様の状況となったこともあり、「離脱する辛さは痛いほど分かります」と2人を思いやった。
「2人からは『リオの切符を取ってくれれば、また俺たちも這い上がるチャンスがあるから頑張ってくれ』と言われました。今回、自分はそういう気持ちも背負い、選ばれただけでなく試合に出てチームに貢献しなければならない。試合に出ないといけないと思っています」
10か月前は仲間に最終予選への道を切り開いてもらった。しかし、中村や金森、そして最終予選のメンバーに選出されずに涙を吞んだ選手たちのためにも、今回こそは自らもチームの力となり、リオへの道を切り開こうとしている。
(取材・文 折戸岳彦)
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