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「サッカーを通じて、いわき市を東北一の都市にする」いわきFC発足!!第1期メンバー募集開始

ゲキサカ / 2016年1月13日 23時58分

 いわきFCは2つ目のビジョンとして「日本のフィジカルスタンダードを変える ~魂の息吹くフットボール~」を掲げている。

「日本人はフィジカルが弱いからといって、U-15やU-18といった育成年代のチームはみんながバルセロナのポゼッションサッカーを目指していた時期もあった。しかし、技術に逃げてはいけないというのはずっと思っていて、それに関しては昨年のラグビーW杯でなおさら確信を持った」

 昨年秋のラグビーW杯イングランド大会では、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ率いるラグビー日本代表が大会初戦で優勝候補の南アフリカを破り、世界を驚かせた。身体的には恵まれていないと言われた日本人が技術面だけでなく、フィジカル面でも決して当たり負けせず、過去最高の大会3勝を挙げたことは、従来の見方を大きく覆す結果となった。

「なぜサッカー選手は身体が小さいのか。野球選手は大きいし、アメフトの選手も大きい。そういうことも含めて、決して技術に逃げちゃいけない。当然、サッカーはスキルが大事で、技術がなければいけないことは分かっています。それでも、あえて『日本のフィジカルスタンダードを変える』ということを打ち出して、そこにトライしたいと思ったんです」

 3つ目のビジョンは「サッカーを軸に人材育成と教育を中心に据える」こと。育成を含めた地域密着型のクラブ運営を掲げ、多くのクラブでサッカースクールの会費が収益源となっている中、いわきFCでは「スクールの無料化」も検討している。

 こうしたビジョンのもと、今月23日にいわき市内で予定している「コンバイン」でもフィジカル面や人間性を重視するという。「コンバイン」とは、選手選考となるセレクションやトライアウトのことで、アメフトではドラフト候補選手を集めた合同セレクションのことを「スカウティング・コンバイン」と呼んでいる。いわきFCの「コンバイン」では8対8や10対10といったゲーム形式の「技能試験」だけでなく、「6種目ぐらいのフィジカルテスト」も行う。技術や戦術だけでなく、フィジカル面でも高い要求を課すという。

「いわきFCコンバイン」にはいわきFCオフィシャルサイトから応募可能だが、大倉社長は「まず前提として、プロサッカー選手を取るわけではありません」と注意する。

「『ドームいわきベース』という物流センターで仕事をすることが前提にあるので、まずはしっかりと社会人として働く意欲があって、同時にサッカーをやりたいという意欲を持っていること。そして、震災で大きな被害を受けたいわき市に来る覚悟があること。そのうえで、サッカーの技能、フィジカルの技能、将来性を見させていただきます」

 アンダーアーマーという強力なバックアップを受けてリスタートを切る新生いわきFCは今後も大きな注目を集めそうだ。

▼「いわきFCコンバイン」の詳細および応募はいわきFCオフィシャルサイトから

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