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“怪物帰還”!川崎F新加入FW森本は大久保を「いいお手本に」

ゲキサカ / 2016年1月17日 21時5分

 怪物・森本の帰還だ。FW森本貴幸にとって川崎市は、生まれてすぐに横浜から移り住んだ土地。川崎フロンターレの新加入会見に臨んだ森本は、「実家はここから10分くらいのところ」と笑いを誘い、「チームのために全力を尽くしたい」と地元での活躍を誓った。

 森本を語る上では、やはりJリーグ最年少記録が付きまとう。中学3年生だった2004年4月に東京ヴェルディのトップチームでデビュー。15歳10か月6日でのJリーグデビューは、いまだ誰も破れない記録だ。そして15歳11か月28日のJ1最年少得点記録も樹立した。そんな森本も27歳になった。

 近年の活躍を見ると、やはり物足りなさが残るのも事実だ。セリエA、UAEリーグと海外を経験し、10年南アフリカW杯を戦った日本代表にも選ばれていた森本だが、13年8月にJリーグに復帰。千葉でJ2リーグを戦うも、2年半で17得点にとどまった。チームをJ1に引き上げることは出来ず、活躍したとは言い難い結果に終わった。

 もちろん、森本自身も危機感を感じている。だからこそ今回の移籍を決断した。川崎Fには、史上初の3年連続J1得点王の絶対的なエースFW大久保嘉人が在籍している。「背中を見ながらいろんなものを吸収して成長したい。どういう練習をしているのか、生活をしているのかを間近で見れるので、いいお手本にしたい」と目を輝かせた。

 森本は川崎Fについて、「凄い攻撃的で面白いチームだと見ていた」と昔から関心があったことを明かす。「パスを出せる選手が多いので、早く自分はこういうプレーをするんだと表現したい。チャンスは多いと思うので、しっかりと決めたい」。待たれるのは“怪物復活”。それが叶えば、これ以上頼もしいものはない。 
 
(取材・文 児玉幸洋)
※名鑑データは2015年シーズンのものです。最新のものは2月上旬のJリーグ正式発表までしばらくお待ちください。
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