「俺のチームではやってくれる」…U-23代表“10番”中島を支えた指揮官の言葉
ゲキサカ / 2016年1月29日 8時3分
一度も突破したことがなかった。しかし、U-23日本代表はリオデジャネイロ五輪アジア最終予選で、“鬼門”と呼ばれたベスト8をついに突破した。延長前半6分にMF豊川雄太(岡山)のゴールで先制すると、勝利を決定付ける2ゴールを叩き込んだのがMF中島翔哉(F東京)だった。延長後半4分に鮮やかな右足ミドルを突き刺すと、直後の同5分にはまたもや右足で豪快にネットを揺らして2ゴールを奪ってチームを勝利に、そしてベスト4へと導いた。絶対に負けられない大事な一戦で眩い輝きを放った背番号10だが、所属クラブでは苦しいシーズンが続いていた――。
14年にF東京から期限付き移籍した富山では28試合2得点と思ったように結果を残せず。シーズン途中にF東京に復帰して5試合出場(計95分)、15年は第1ステージ第16節鳥栖戦でJ1初ゴールを挙げるだけでなく、出場機会を増やしたものの13試合出場(計401分)、先発出場は1試合にとどまった。なかなか出場機会をつかめない時期が続くが、その間も中島は手倉森ジャパンに選出され続ける。その理由を手倉森誠監督は、15年7月に行われたコスタリカ戦に臨むメンバー発表時に明かしている。
「クラブで苦しんでいる選手はいますが、僕が選んだときに僕のチームで活躍できるかどうか、僕の求める戦術を理解してやれるかどうかも選出の大事な要素。例を挙げれば中島翔哉は僕のチームで本当に良くやってくれている。理解のある選手だし、僕のところでは活躍してくれるだろうと思っています」
手倉森ジャパンでは間違いなく輝く。それは、結果が示している。発足当初からメンバーに名を連ねる中島は14年1月のAFC U-22選手権、同年9月のアジア大会、15年3月のリオ五輪アジア一次予選で背番号10を背負ってきた。そして、ただ招集されるだけでなく、U-22選手権では4試合3得点、アジア大会では5試合2得点、リオ五輪一次予選では2試合1得点と結果を出し続け、リオ五輪アジア最終予選イラン戦までに14試合8得点(U-22選手権、アジア大会、リオ五輪予選)と破格の数字を残している。
中島自身は指揮官からの信頼の大きさについては、「監督に聞いてみないと分からない部分もあります」と前置きしつつも、背番号10を背負い続けることに「期待を込めて着けさせてもらっているのならば、その期待に応えないといけない。特別と言われる番号なので、これからも着け続けられるように成長しないといけません」と言葉を強めた。
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