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[新人戦]テーマとして掲げる今年の漢字は「幸」、名門・滝川二は辛い結果ではなく幸せな一年を目指す:兵庫

ゲキサカ / 2016年2月1日 14時0分

 ピンチを凌いだ滝川二に再びチャンスが訪れたのは17分。自陣右でのボール奪取からDF名倉圭一郎が左前方へロングボールを展開した。フリーで受けた福嶋がゴール前まで持ち込むと、落ち着いてGKの左下を射抜き、突き放しに成功。試合終了間際には両者、決定機を迎えたが、ともにスコアを動かすことができず、2-0で滝川二が勝利。持井が「内容は良くなかったけど、勝てて良かった」と胸を撫で下したように、ノルマとして掲げた8強入りを達成し、県総体でのシード権を獲得した。

 昨年は県総体を制し、全国総体でも8強まで勝ち進んだものの、最大のターゲットである選手権出場は掴めず悔しい一年に。今年も「例年と比べて力がない。神戸弘陵さんや芦屋学園さんが逞しいので、今から上がっていくしかない」と松岡監督が話すように、決して楽ではない一年と言える。だからこそ、毎年チームがテーマとして掲げる今年の漢字は「幸」に設定。持井は「勝ったら幸せになるし、嬉しかったら幸せになる。でも、幸せという字から一本抜けると、『辛』という字になってしまうので、そうならないようにしたい」と説明する。

 昨年は「県総体と選手権予選では雰囲気がまったく違った。県総体では昨年の漢字に選んだ『祭』という字の通り、勢いがあって準決勝で神戸弘陵に勝った時は負ける気がしなかった。それに比べて選手権予選は驕りもあったのか、勢いに乗れなかった」(持井)。その反省を活かすべく今年は、「雰囲気を良くしようと皆が声を出し、笑顔でやろうと皆で話している。苦しい時に沈むのではなく、笑顔でいれば状態が上がっていくはず」(溝田)となるべく前を向くように心がけているという。「県3冠を絶対に獲りたい」と持井が力強く口にしたように、辛い結果で終わるつもりはない。勝利のみを追い求める、幸せな一年を目指す戦いは幕を開けたばかりだ。

[写真]2点目を奪ったMF福嶋を祝福する滝川二イレブン

(取材・文 森田将義)

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