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[練習試合]「発見よりも課題の方が多い」日本高校選抜候補は得点奪えず、駒澤大に敗れる

ゲキサカ / 2016年2月9日 4時3分

 3本目はメンバー11人をチェンジ。システムも4-1-4-1に代えた高校選抜候補はGK坂口璃久(星稜高3年)、4バックは右から古屋誠志郎(市立船橋高3年)、白井達也(市立船橋高3年)、杉岡大暉(市立船橋高2年)、タビナス・ジェファーソン(桐光学園高2年)の並び。1ボランチに鍬先祐弥(東福岡高2年)が入り、トップ下が中村健人(東福岡高3年)と名倉巧(國學院久我山高2年)のコンビ。右MF三宅海斗(東福岡高3年)、左MFイサカ・ゼイン(桐光学園高3年)、1トップには矢村健(市立船橋高3年)が入った。

 その高校選抜は長短のパスを操る中村や鍬先中心に立ち上がりから駒大を押し込んでいたが、14分にPKを与えて失点。攻撃面では大学生に球際の攻防で屈する場面が目立って簡単には前線にボールを入れさせてもらえない。三宅の左足ボレーがゴールを襲うシーンもあったが、スコアを動かすことができないまま25分を終えた。だが中村が「最初合わないところもあったんですけれど一人ひとりが話しあったりすれば改善できたりする選手がいて、前半のミスを後半改善できたり、1試合の中で成長できているというのが大きいかなと思います」と語っていたように、1、2本目の選手も3、4本目の選手たちも時間が経つに連れて内容を向上させていた。

 トップ下の1枚を名倉から吉武に代え、CB杉岡を深見に代えた4本目は相手の背後を上手く突いた高校選抜候補が決定機を作り出す。6分に古屋のインターセプトから中村が絶妙なラストパス。これに矢村が反応したがシュートはGKのビッグセーブに阻まれ、7分に三宅とのワンツーから中村が放ったクロスのこぼれにタビナスが反応したシーンはヒットせずにゴールを破ることができない。相手の背後を狙う矢村やイサカがチャンスを迎え、「前半は全然でしたけれど後半は攻撃に関わる回数は多かったかなと思います。レベル高いんでみんな。普通にやっていたらダメ。気持ちは高くしてやっていました。(メンバーに)入るか入らないかでこの先の人生も変わってくるので何が何でも入りたいです」という古屋が右サイドで気迫あふれるプレーを見せて、長いスプリントを繰り返す。全国優勝した東福岡の中村、鍬先、三宅のトリオで崩しにかかるシーンがあったほか、三宅がカットインから鋭いシュートを連発するなど駒大ゴールを脅かした高校選抜候補だったが、チャンスを活かしきれず、無得点のまま試合終了を迎えた。

 アピールした選手がいた一方、まだまだ力を出し切れていないという選手も多い印象。その中で合宿最終日の練習で評価を変えるような選手は現れるか。昨年も選考合宿に参加している旗手が「去年行っていない分、行きたいという気持ちは強い」と語るなど、それぞれ周囲のレベルの高さを感じながらも欧州遠征メンバー入りへの強い思いを持っている。今後は選抜された選手たちが今月20日に「NEXT GENERATION MATCH」でU-18Jリーグ選抜と対戦し、3月に欧州遠征を行うが、まず合宿に参加している24選手は全国の高体連選手の代表である「日本高校選抜」(欧州遠征メンバーは18人)入りへ向けて残り1日でアピールする。

[写真]高校選抜候補は4本目にFW矢村が決定機を迎えるがGKがセーブ
(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設】高校選手権2015

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