[新人戦]U-23代表MFを兄に持つGK豊川がビッグセーブ見せるも、大津は0-1で敗れて九州連覇逃す
ゲキサカ / 2016年2月16日 11時9分
[2.15 九州高校(U-17)大会決勝 東福岡高 1-0 大津高 鹿児島県立サッカー・ラグビー場C]
2連覇を目指した大津高はアクシデントがありながらも決勝進出。だが、決勝では1点に泣き、準優勝に終わった。
風上に立った前半は中盤でボールを引っ掛けたMF山田康太(2年)が持ち上がり、サイドへ展開。10番MF田中匠(2年)やMF野田和聖(2年)が左サイドを攻略しようとしたほか、MF杉山直宏主将(2年)や田中のセットプレーからゴールを狙った。そしてFW藤山雄生(2年)が左足シュートへ持ち込み、DF陣も流れの中からは相手にシュートチャンスをほとんどつくらせなかった。
だが、後半4分にCKからヘディングシュートを決められて失点。その後もカウンターから決定機を作られた。それでも、終始鋭い動きを見せたGK豊川佳祐(2年)が1対1やDFが崩されたシーンでビッグセーブを見せるなど追加点を与えない。U-23日本代表MF豊川雄太を兄にもつGKは平岡和徳総監督も「きょうは頑張り賞ですよ」と讃えるほどの活躍。豊川の好守に支えられたチームは逆に終盤、サイド攻撃で東福岡を押し込み、チャンスをつくり出していた。だが、強風の影響もあってか、わずかに精度を欠くなど1点を奪うことができず。今年プレミアリーグで戦う宿敵に0-1で敗れた。
今大会は司令塔候補のMF石坂竜哉(2年)が体調不良で2日目以降を欠場。決勝戦は昨年から主力のGK前田勇矢(2年)が同じく体調不良で欠場した。またMF鶴崎大詩(2年)や杉山主将も怪我を抱え、満身創痍の状態。その中で準々決勝の鵬翔高戦を4-0で快勝し、準決勝の神村学園高戦も0-2から逆転勝ちするなど、「自分たちは去年に比べたら全然弱い。去年よりも個の能力は絶対にないと思うのでチームワークで勝っていきたい」(田中)というチームが、自信をつけながら決勝まで勝ち進んだことは今後へ向けても大きい。敗戦の悔しさもまた力に変え、成長につなげて、春を迎える。
(取材・文 吉田太郎)
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