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なでしこ、リオ五輪出場の可能性ほぼなくなる…中国に敗戦、屈辱3戦未勝利

ゲキサカ / 2016年3月4日 22時18分

なでしこ、リオ五輪出場の可能性ほぼなくなる…中国に敗戦、屈辱3戦未勝利

[3.4 リオ五輪女子アジア最終予選 日本1-2中国 金鳥スタ]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は4日、リオデジャネイロ五輪アジア最終予選の第3戦で中国女子代表と対戦し、1-2で敗れた。1分2敗となったなでしこジャパン。4大会連続の五輪出場は絶望的となった。第4戦のベトナム戦は7日に行われる。

 自力での五輪出場権獲得の可能性が消滅し、苦しい船出となっているなでしこジャパン。ただ、幸いにもオーストラリアを除く残り1枠の争いは混戦となっており、なでしこは中国に勝利すれば、五輪出場の可能性が見えてくるはずだった。1-1で引き分けた韓国戦から中1日で迎えるこの日の決戦に、DF鮫島彩、MF阪口夢穂、MF中島依美の3人がスタメンに復帰。MF川澄奈穂美らがベンチスタートになった。

 なでしこのシステムは4-4-2。GK福元美穂、DFラインは右からDF近賀ゆかり、DF田中明日菜、DF熊谷紗希、鮫島。中盤の底に阪口とMF川村優理が並び、右MFに中島依美。左MFに主将MF宮間あやが入る。そして韓国戦の1トップから2トップに変更となったFWには、大儀見優季と横山久美が入った。

 試合序盤の戦いに課題が出ている今大会のなでしこジャパン。この日は失点という形で浮き彫りになる。前半14分、阪口のパスを受けた川村が、前に出せずにバックパス。しかしこれが中国に対するスルーパスのようになってしまう。GK福元が前に出てジャン・ルイのシュートコースに入るが、脇の下を抜かれて、ゴールに流し込まれてしまった。

 まさかの先制点を奪われる展開に焦るなという方が難しい。徐々に中国ゴールに迫れるようになったなでしこだが、ゴール前での精度を欠く。前半32分には右サイドで得たFKから宮間がグラウンダーのクロスを蹴り入れるが、味方に合わず中国にクリアされてしまう。同36分には右サイドからのCKを近賀が頭で合わせるが、シュートは枠右へと外れていった。

 0-1で折り返した後半、なでしこは開始と同時に川村を下げてFW岩渕真奈を投入。宮間をボランチ、横山を左MFにして攻撃に厚みを持たす。しかし後半1分に宮間が中央から放ったミドルシュートがGKジャオ・リナの横っ飛びセーブに阻まれて、得点にはならなかった。

 そしてスタジアムが静まり返る展開になる。後半13分、中国はミドルレンジでボールを受けたMFグー・ヤーシャが体勢を崩されながらも左足を振り抜く。熊谷と鮫島がブロックに入るが当たらずにシュートはゴール方向へ。ゴール右上隅の絶妙なコースに飛び、中国の追加点となった。声が出るのはバックスタンドの一角に陣取った中国サポーターだけだった。

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