[アンブロGACH1-TR]今年は冬も輝くため、意識、選手層向上狙う関東一が6発快勝
ゲキサカ / 2016年3月7日 8時1分
[3.5 アンブロGACH1-TR【ガチトレ】キャンプ 関東一高 6-0 学法石川高 東京ガス武蔵野苑多目的グラウンド]
フットボールと「ガチ」で向き合うユース年代のプレーヤーたちが、自身とチームの成長を目指す第2回「アンブロGACH1-TR【ガチトレ】キャンプ」は5日、昨年の全国高校総体4強の関東一高(東京)が学法石川高(福島)と対戦。関東一はFW重田快(1年)とFW林健太(2年)の2トップがいずれも3得点を挙げる活躍を見せて6-0で快勝した。
3トップを中心にタレントが揃っていた昨年は全国高校総体で大津高、広島皆実高からいずれも4得点を奪うなど初の全国4強入り。ともに下級生ながら攻守で大きな役割を果たしていた10番MF冨山大輔主将(2年)とCB鈴木友也(2年)、そして主に途中出場ながら全国総体で4試合に出場しているCB石島春輔(2年)を除くと主力は大きく入れ替わった関東一だが、今年も楽しみなチームになりそうだ。個々の守備意識高い昨年の夏冬福島2位チーム、学法石川を多彩な攻撃で攻略。特にボランチを務めた注目MF冨山にボールが入ると、信じきって走り出す選手の下へ正確にボールが動き、また冨山が「守備とかビルドアップの部分も任せられるので(自分も)より前に行ける」と信頼するパートナーのMF立石爽馬(2年)が負傷から実戦復帰したことでまたビルドアップの精度、攻撃力が高まった。
そして重田と林の2トップと小柄なレフティー・MF堤優太(2年)とMF菅屋拓未(2年)の両翼がポジションチャンジしながら、スペースをつくり出す。連係よく縦を突いた左SB根本佑(2年)のクロスを重田が1タッチでゴールへ流し込み、右クロスの折り返しを林がゴールへ押し込むなど大量6ゴールを奪って快勝した。これまでは狙いとしているサッカーが序盤からできなかったり、なかなか内容の伴わない部分もあったようだが、小野貴裕監督はこの日の試合前に「結果になってないところもあったので一歩決断を待っているところがあった。ミーティングでダイナミックにやってごらんと」アドバイス。前半に連続得点したこともあって選手たちは伸び伸びと戦い、快勝に繋げた。
昨年は夏に全国で躍進を遂げたほか、都内3冠も達成したが、本命として臨んだ選手権東京都予選は堀越高の前に敗れて準々決勝で敗退した。全国大会でも注目を集めた冨山は「夏までは全然行けるんじゃないかと気持ちが緩んだ部分もあった。最後にガツンとやられて逆に引き締まった」と振り返る。総体後も高い意識を継続してもっていたが、わずかに緩んだ部分があった。また主力の体調不良といったアクシデントが重なったときに、それを埋めるようなパワーを出せなかったことも確か。だからこそ、今年は小野監督が「今年は25、26人まで戦える選手をつくりたい」と語ったように、多少チーム作りが遅れることも覚悟した上で選手層の厚みを増す取り組みが行われている。
今回の「アンブロGACH1-TR【ガチトレ】キャンプ」には3試合で30人以上が出場して県外の強豪と対戦。経験を積んでいる。冨山は「全員が自分発信でやれたり、要求できたりすればもっとできるだろうというのがあるんですけれども、これからやっていければいい。去年、(先輩たちに)凄くいい経験させてもらったから、後輩たちにもいい経験をさせてあげたいというのがある。個人としてもあの舞台にもう一回戻って活躍したいのがあります。去年の先輩たちが味わえなかった選手権の全国の舞台というのを自分たちの代で味わうために、切磋琢磨しながらやりたい」。関東大会や全国総体出場、プリンスリーグ昇格という目標もあるが、選手権で全国出場、上位進出を果たすために日常から昨年以上に高い意識を持って、切磋琢磨して、チーム力を高める。
(取材・文 吉田太郎)
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