ハリル&手倉森両監督視察の中、エースがきっちり仕事…U-19代表候補FW小川「一番の特長を見せられた」
ゲキサカ / 2016年3月9日 21時28分
[3.9 練習試合 U-19日本代表候補 1-2 全日本大学選抜 味フィ西]
エースがきっちり仕事をこなした。U-19日本代表候補FW小川航基(磐田)は、9日に行われた全日本大学選抜メンバーとの練習試合(30分×3本)の1本目に先発出場を果たすと、ゴールという結果を残した。
FW和田昌士(横浜FM)とともに2トップの位置に入った小川にチャンスが巡ってきたのは、11分だった。中盤でボールを受けたMF神谷優太(湘南)が前線にボールを運ぶと、鋭い動き出しでパスを呼び込む。「普通にターンをしていたらディフェンスにブロックされたと思いますが、ちょっと工夫をしてゴールを取るためのターン」でシュート体勢に持ち込むと、右足で確実にネットを揺らしてチームに先制点をもたらした。
「チャンスはあまり多くはなかったですが、ワンチャンスで決められたのは良かったと思う」と少ないチャンスの中で仕事を果たせたことに充実した表情を見せた。その後も基準点になろうと前線で体を張るだけでなく、守備でも積極的なチェイシングで貢献。出場した30分の中で、十分に存在感を示した。
この日は日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督やU-23日本代表の手倉森誠監督が視察に訪れていた。その中で結果を残したことに、「誰が見ているか分からない状況でいつもどおりの自分のスタイルを出せたし、一番の特長である得点能力を見せられた」と胸を張って答える。
17年に韓国で開催されるU-20W杯出場を目指すU-19日本代表にとって、16年10月にバーレーンで行われるAFC U-19選手権(U-20W杯アジア最終予選)で4位以内に入り、出場権を獲得することが第一の目標となる。「自分が中心にならないといけない」とエースとしての自覚を持つ小川は、「どんな相手も楽な相手はいない。どんな状況でも自分たちのプレーをして、しっかり突破して(U-20W杯に)出場したい」と日本にとって5大会ぶりとなるU-20W杯出場に意気込みを示した。
(取材・文 折戸岳彦)
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