“ファンタジスタ”伊藤涼太郎、浦和でのこだわりと自信持つドリブル、パス、そしてシュート駆使してU-19代表の軸へ
ゲキサカ / 2016年3月10日 11時5分
[3.9 練習試合 U-19日本代表候補1-2全日本大学選抜 味フィ西]
作陽高から今季浦和に加入したルーキーながら、J1開幕戦でベンチ入りしたU-19日本代表候補MF伊藤涼太郎がこの日、左MFとして練習試合2本目の30分間プレー。「(プロでも)自分のストロングポイントのドリブル、パスは自信を持ってやれている」という武器を駆使してゴールを目指した。
強雨、そして大学生の厳しいプレッシャーの中でも優れたボールコントロールを発揮。サイドへ追い込まれそうになっても巧みな身のこなしでDFを剥がそうとするなど存在感を示したが、ゴールに繋がるプレーをすることはできず。「少し中盤で取られる回数が代表では多いのでその精度を高めないといけない」と課題を口にしていた。
作陽高2年時の全国高校選手権では流通経済大柏高相手にDFの股抜きドリブルからのループシュートを決めて国内だけでなく、映像を見た世界のサッカーファンから賞賛された。また今年1月に行われたU-18日本代表のロシア遠征でも左サイドタッチライン際で360度ターンからDFの股抜きドリブルで突破し、最後はワンツーからゴールを奪うというビッグプレーをしてのけて“ファンタジスタ”はまた注目度を高めた。
自信を持っているドリブル、パスに加え「シュートは高校の時から凄い練習していて、最初は左足が全然蹴れなかったんですけれども、練習していたら蹴れるようになったし、左右同じように蹴れる選手がDFにとっても怖いと思う」と高めてきたシュートは昨夏のU-17代表のトレーニングなどでもそのセンス、精度の高さを印象づけていた。試合を決めるプレーをすることのできるMFがこれからU-19代表でその価値をどこまで高めていけるか注目だ。
浦和で「1タッチプレーとファーストタッチは凄く大事。レッズに行って自分の磨いているところ」と1タッチプレーとファーストタッチに特にこだわり、刺激を受けているというMF柏木陽介やFW武藤雄樹のプレーからまた学んでいるという伊藤。かつて「『自分勝手のプレーが多い』と代表のスタッフから言われることが多いので、もっと味方とコミュニケーション取ったり、目線合わせたりして(連係面でも)意図的なプレーしたい」と語っていたように、より自分のストロングポイントを発揮するためにも連係面の向上を意識してきた。昨年はなかなか定着することのできなかった現U-19世代の代表チームでもチーム力を高める存在、そして中心プレーヤーになることを目指す。
(取材・文 吉田太郎)
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