父の背中を追う覚悟、全日本大学選抜GK前川「日本代表に少しでも近づけたら」
ゲキサカ / 2016年3月22日 0時14分
[3.20 デンソーカップ第13回大学日韓定期戦 全日本大学選抜2-1全韓国大学選抜 等々力]
来季のプロ入りが確実視される190cmの守護神は、次なる目標を見据えると「日本代表に少しでも近づけたらなと思います」と言い切った。元日本代表GK前川和也氏を父に持つ全日本大学選抜のGK前川黛也(関西大3年=広島皆実高)。日韓定期戦で先発すると最小失点に抑え、2-1の勝利に貢献した。
立ち上がりにはゴールエリア内で相手FWをかわそうとし、奪われるミスもあったが、徐々に落ち着きを取り戻すと冷静にプレー。中盤へ瞬時に素早いパスをつけるシーンなどでは判断の良さも光った。
前半26分にはカウンターからクロスを入れられ、これがゴール前のDFに当たりコースが変化。不運な形で先制点を与えたが、その後も気落ちすることなくプレーを続けた。「相手がボールを握っている時間帯が多かった。その中で励ます声を意識してかけたりしていました」と言う通りだ。
悪い流れのなかでも1失点で耐え切ったチームは、終了間際の後半42分に1-1に追いつくと、同44分には逆転に成功。2-1で勝利を収めた。フル出場した前川は「まだまだ不安なところもあったし、韓国にペースを握られる時間帯が多かった。それでもああいう形で失点しても、勝てたことは良かった」と課題を挙げながらも勝利を喜んだ。
前川は、3月上旬に行われていたデンソーカップチャレンジサッカー宮崎大会に関西選抜の一員として参加する予定だったが、インフルエンザの影響で欠場していた。本来ならば、日韓定期戦を戦う全日本大学選抜は、デンチャレの“優秀選手”という意味合いを持つ編成。それでも前川はいわば特例に近い形で、今回の選抜チーム入り。デンチャレを欠場したものの、昨年のユニバーシアード出場などによる経験値の高さや、選抜活動での実績が評価されたという。
「関西選抜に出ていないのに呼んでくれて、ありがたいし、いいチャンスだと思った」と選出当時の心境を振り返ったGKは「このチームでは日韓定期戦が目標だったので、そのなかで少しでも勝ちに貢献できたかなと思います」と控えめに語った。
所属元の関西大は今年1月末で島岡健太監督が名古屋グランパスのトップチームコーチに就任したために退任。新たに大学OBで元G大阪の前田雅文氏が監督へ就任することになった。
大学最終学年で迎えるシーズンに指揮官交代という“変化”があったものの、前川は「不安は無いです。今までどおりに関西大は選手でチームを作っていくというスタイルなので。そこは変えずに。ただただ優勝というところを目指してやっていきたいです」と言う。今季は守護神としてだけでなく、関西大の副将としてチームを支えていく。
2010年には全日本大学選手権(インカレ)を制した関西大だが、以降の全国大会では無冠が続いている。だからこそ前川は「今のところは優勝はもちろん、全国大会へ出場ができていないので。総理大臣杯やインカレへの出場プラス優勝をチームとして目指してやっていきたいです」と力を込めた。
昨年はセレッソ大阪の特別指定選手として登録されていた前川。今後の進路も注目されるが、リオ五輪世代でもある190cmのGKは目標について「プロ入りのところは置いておいて、自分としては日本代表に少しでも近づけたらなと感じます」とコメント。父の背中を追う覚悟をのぞかせた。
(取材・文 片岡涼)
●2016年全日本大学選抜特集
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
磐田が下部組織出身GK西澤翼の来季加入内定を発表、桐蔭横浜大から入団へ
超ワールドサッカー / 2024年4月23日 18時15分
-
千葉Lに東洋大学FW小林莉々子が加入内定、特別指定選手にも登録 昨季関カレ・インカレ合わせ10得点「全身全霊で闘い抜きます!」
超ワールドサッカー / 2024年4月17日 22時15分
-
日の丸背負う大学生FWのライバル関係…内野航太郎「塩貝がJリーグでやったなら、おれはこっちで結果を出す」
ゲキサカ / 2024年4月14日 5時39分
-
[関東]「サプライズ?ラッキーボーイ?何でもいい」筑波大FW内野航太郎が開幕弾で景気づけ!パリ五輪予選の地カタールへ
ゲキサカ / 2024年4月6日 22時3分
-
第38回デンチャレのベストイレブンが決定!! 最多選出は関東選抜A&Bで3人ずつ
ゲキサカ / 2024年4月5日 17時5分
ランキング
-
1連敗の阪神・岡田監督「フォアボールが絡むよな、点が入る時に」木浪のライナー帰塁判断「そら難しいよ」
スポニチアネックス / 2024年5月4日 21時42分
-
2【ボクシング】西田凌佑がプロ9戦目で世界王座を獲得 バンタム級世界王者は3人が日本人に
スポニチアネックス / 2024年5月4日 18時39分
-
3【マリーゴールド】ロッシー小川氏 ノアへの再参戦は「要望があれば、また来ますよ」
東スポWEB / 2024年5月5日 6時8分
-
4【ヤクルト】5時間4分の死闘ドローも単独3位浮上 高津臣吾監督「7点取ったので勝たないといけない試合だった」
スポーツ報知 / 2024年5月4日 23時31分
-
5U―23大岩剛監督、OA枠活用かどうかは「本当にフラットな状態」…大会を通じて「選手たちが非常に成長」
スポーツ報知 / 2024年5月5日 0時49分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください