[UAチャレンジカップ]示した団結力とチーム力の高さ、3日間の大会で成長遂げた秋田商が初優勝!!
ゲキサカ / 2016年3月25日 21時20分
勢いに乗った明秀日立は一気に試合をひっくり返しにかかる。秋田商もセットプレーのチャンスをつくるなど見応え十分の展開となった終盤。だが、試合は1-1のまま後半を終え、即PK戦に突入した。明秀日立は後半終了間際から前日の準決勝でPK2本をストップしているGK鈴木翼(2年)を投入。一方、秋田商は「Jリーグでも身長低くてもGKやCBをやっている人がいる。サッカーは身長じゃない。背が低くてもGKできることを証明したいと思います」という164cmの守護神、GK戸沢太一(2年)が大声で相手にプレッシャーをかける。明秀日立は今大会奮闘光った1人目の黒宮の右足シュートがゴールのわずかに左外へ。対して秋田商はMF駒野谷海人主将(2年)から加藤、MF東海林翔(2年)と3人目までが成功すると、4人目のMF伊藤颯(1年)もGKに触られながらもゴールへねじ込む。最後は伊藤岳が緊張の一撃をゴール右隅に決めて5-4で勝利した。
タイトル獲得を心から喜んでいた秋田商イレブン。飛び抜けたタレントこそいないが、チームが団結して粘り強く守り、戦ってきた成果がひとつ出る形となった。今大会、5戦全勝という結果を予想していなかったという小林監督は「これだけ集中力保てるのであれば、どの試合でもできなければいけない。波を小さくしていきたいと思います」。目標は現在秋田県勢11連敗中の選手権での勝利、そして上位進出。戸沢は「まずはしっかり全県総体で優勝してインターハイの舞台に出て、1勝して選手権への弾みをつけられたらいい」と語り、加藤は「秋田県のチームはそんなに強くないと思われていると思う。自分がゴールを決めて全国で少しでも上に行けるようにしたいです」と意気込んだ。3日間でつけた自信を胸に、秋田の名門が飛躍を遂げる。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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