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[ミズノカップIN香川]内容有り、また先のことも想定して獲った「意義のある」優勝!広島観音が春のミズノカップ制覇!

ゲキサカ / 2016年4月1日 5時22分

 前半5分、まずは香川西注目の本田が魅せる。相手DFとの1対1を完全に制して左サイドを打開すると、そのラストパスをニアで西山が合わせた。対して広島観音は13分、神車が抜け出すが、GKの股間を狙ったシュートは近藤にセーブされてしまう。香川西は砂川の大きな展開から本田が仕掛け、また右の西村からもクロスがPAへ入る。対して広島観音は正確にボールを繋ぐと神車の抜け出しや、両翼の吉形と新見、永江の仕掛け、また米広のミドルシュートなどで攻め、横への揺さぶりからSB山田のシュート性クロスがゴール前を横切るシーンもあった。

 スコアが動いたのは27分だった。広島観音は吉形のループパスで抜けだした神車がGKを狭い右側からかわすとそのままニアサイドへ先制ゴールを流し込む。エース神車の鮮やかな一撃でリードを奪った広島観音に対し、香川西も西山が左サイドを抜け出して一気にPAへ切れ込むシーンがあったが、広島観音DF陣のカバーリングにあってシュートまで持ち込むことができない。

 すると、後半3分、広島観音は左スローインから森重が右足のドライブシュート。これは香川西GK近藤がファインセーブでCKに逃れたが、続くCKを新見が蹴りこむと香川西守備陣に痛恨のクリアミス。ゴール前にこぼれたボールを広島観音MF森重が頭で押し込んで2-0とした。香川西はDF浪越清晴(新2年)、DF渡部彰久(新3年)を投入して迎えた27分、スペースへ飛び出した高木がPA付近で相手選手と交錯するもノーファールの判定で得点には至らない。さらに31分には高木のヒールパスから西村が右クロス。これに本田が飛び込んだが、山田にブロックされてしまう。広島観音は今大会活躍の光ったFW沼田和真(新3年)を終盤に投入。3点目を奪うことはできなかったが、2-0で待望の頂点に立った。

 今年は全国高校総体が広島県で開催される。広島観音にとっては全国出場、日本一を狙う総体の予選へ向けて弾みをつけるタイトル奪取となった。その中で見えた課題について内田監督は「やっぱり失点ですね。きょうは大丈夫やったけれど、攻めていてカウンターで取られてしまう。あと、2-0から追いつかれることもあるので、先制、追加、ダメ押しをしっかりしたい」と語り、神車も「チームとして2点目は簡単に取れるんですけど3点目が取れない。先制、追加点、そしてダメ押しの部分。相手を突き放す一本、2-0から3-0にできる力をつけていきたい」と誓った。

 そして森重は「まず、今すぐあるのは総体なので、決勝で勝って日本一取れるように頑張りたい。(まずは全国に)絶対に出たいです」。意義のある優勝を今後の飛躍に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
第4回ミズノカップU-18 IN うどん県(香川)2016特集ページ

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