プレミアリーグEASTが9日開幕!悲願の初参戦・横浜FMユースが昨年から掲げてきた昇格即Vに挑戦!
ゲキサカ / 2016年4月7日 21時9分
高校年代最高峰のリーグ戦、「高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグ」が4月9日に開幕する。プレミアリーグEASTを戦うのは昨年日本一の鹿島アントラーズユース(茨城)をはじめ、青森山田高(青森)、大宮アルディージャユース(埼玉)、市立船橋高(千葉)、柏レイソルU-18(千葉)、流通経済大柏高(千葉)、FC東京U-18(東京)、横浜F・マリノスユース(神奈川)、アルビレックス新潟U-18(新潟)、清水エスパルスユース(静岡)の10チーム。高体連、Jリーグクラブユースの強豪たちが覇権とチャンピオンシップ出場権を懸けてホーム&アウェーのリーグ戦(4月~12月)で熱戦を繰り広げる。
昨年、青森山田とのデッドヒートを制してプレミアリーグEAST初優勝、そしてプレミアリーグWEST王者・G大阪ユースと戦ったチャンピオンシップ制覇も成し遂げた鹿島ユース。「献身、誠実、尊重」の「アントラーズ・スピリット」を貫いて戦い抜いた王者はU-18日本代表MF西本卓申ら優勝メンバーを残すが、熊谷浩二監督は「今年も非常に厳しい大会になるかと思いますが、何とか残留を目標として一戦一戦大事に戦っていきたい」とプレミア残留を目標に掲げる。
前年王者と言えども、残留し続けることが非常に難しい混戦のリーグ戦。その中で、昨年2位でU-18日本代表GK廣末陸やMF高橋壱晟擁する青森山田、ハイレベルな攻守を示し、またタイトル奪取への本気度の高さを伺わせる市立船橋、昨年の7位からの巻き返しを期する流経大柏の高体連勢の躍進なるか。またJクラブユース勢はともに新監督の下でポゼッションスタイルの進化に注目の大宮ユースと柏U-18、J3参戦中のU-23チームでMF鈴木喜丈やCB岡崎慎がJデビューを果たし、選手層の厚みを増しているFC東京U-18、EASTのJユース勢では唯一6年連続のプレミア参戦となる清水ユース、そして悲願の初参戦を果たした横浜FMユースと新潟U-18がトップリーグでの戦いへ準備を進めてきている。
特に横浜FMユースは昨年12月に開催されたプレミアリーグ参入戦直後に「来年プレミアで優勝すると言ってきたので。ここは通過点」(GK原田岳)と昇格即優勝を目標に掲げたように、参入1年目での優勝を目標に掲げている。プレミアリーグ発足6年目でついに初昇格を果たした名門の戦いぶりには注目だ。
昨年は日本クラブユース選手権とプリンスリーグ関東で優勝。そしてプレミアリーグ昇格と素晴らしい1年を送った。個々、チームとしての成長に加えて松橋力蔵監督が「本気で思ったからこそ、この場に立てた」というプレミアリーグの舞台。指揮官が「(当初は)頼りなかったです。でも3年生の成長が一番大きかった。いいもの残してくれたと思います」と語る昨年の3年生たちは卒業したが、その姿を見てきた後輩たちは新チーム発足直後から非常に意欲的にトレーニングに取り組んでいるという。
CB板倉洸やCB有馬弦希ら下級生時が主力を担っていた注目世代が最上級生となり、ともにU-17日本代表のMF西山大雅やMF堀研太ら新2年生たちの突き上げもある。トップチームへ昇格したU-19日本代表候補FW和田昌士が参入戦直後に「来年プレミアで優勝するという共通意識がある。後輩たちは来年、それを成し遂げてくれると思いますし、それができる力が本当にあると思うんで託したいと思います」と期待を寄せていた世代が先輩たちの思いも胸にタイトル獲得に挑戦する。
(取材・文 吉田太郎)
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