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[プレミアリーグEAST]序盤戦注目の大一番、アウェーの市立船橋が横浜FMユース破って開幕2連勝!

ゲキサカ / 2016年4月16日 23時52分

 だが、巧さを見せていた横浜FMも実力を出し切ることができない前半に。松橋力蔵監督が「慎重になり過ぎていた。最初から相手を圧倒するというか、ゴール前に釘付けにさせるような部分が出てこなかった。もっと全然できるのが分かっているから悔しい気持ち」と評したように、吉尾や常本を除くとチャレンジしようとしたプレーが少なく、どこかリスクを避けたようなパス回し、仕掛けの中でボールを失って市立船橋に攻め返されてしまう。市立船橋は34分に投入された村上が長身を活かしたプレーと献身的なプレス、球際の迫力で攻守の起点に。西羽がいい形でボールを奪って右SB真瀬拓海(3年)がゴール前へ飛び出すなど、ショートカウンターからチャンスの数を増やした。横浜FMは前半終了間際に吉尾の右FKから渡辺が決定的なヘディングシュートを放ち、後半3分には吉尾が正面の位置から左足シュートを放つが、いずれもポジショニング良く対応したGK井岡海都(3年)にキャッチされてしまう。
 
 朝岡監督も「村上入って流れが変わった」と振り返っていたが、前線でよくポイントになっていた村上を軸にいい形でボールを運べるようになった市立船橋は後半8分に先制点を奪う。金子の右クロスをファーサイドの村上が長身を活かして頭で落とす。これを受けた西羽が巧みなターンでDFを外すと、左足シュートをゴールへねじ込んだ。「ただシュート打つということしか考えていなかった」という西羽の先制ゴール。この後も高が絡んだPAの崩し、U-17日本代表MF杉山弾斗(2年)の左足クロスやセットプレーからチャンスをつくる市立船橋は24分、右CKを原が競り勝ち、最後はファーサイドの西羽が1タッチで2点目のゴールを押し込んだ。

 思い通りにボールを奪うことができていなかったという市立船橋だが、相手の判断がわずかでも遅れればあっという間に囲い込んでボールを奪い、またMF阿久津諒(3年)や金子がよくセカンドボールを収めていた。そして最終ラインでは杉岡や原が1対1の強さ、的確なカバーリングで危険を消していく。

 それでも横浜FMは吉尾が負傷交代した後半29分以降に勢いを増す。仕掛けのパスが繋がり、押し込むと、31分にはスルーパスでFW岩城大助(2年)が抜け出す。だが市立船橋はGK井岡が上手くコースを消してビッグセーブ。34分には交代出場のU-17日本代表MF堀研太(2年)の左足FKがゴールを捉えたが、これも井岡がはじき出した。市船・伊藤竜一GKコーチも「珍しく褒めてあげました」という守護神の好守。だが、試合はこのままでは終わらない。終盤、3点目のチャンスを活かせなかった市立船橋に横浜FMが詰め寄る。42分、左サイドからボールを動かすと、右中間でフリーの常本が右足一閃。「その一発でチームを後押しできたらと思った」という主将の一撃は左ポストを叩いてゴールネットへ吸い込まれた。勢いを増した横浜FMは48分、こぼれ球を拾ったMF川原田湧(3年)のスルーパスから堀が決定機を迎えたが、シュートは枠の外。1点リードを守った市立船橋が競り勝った。

 市立船橋は大一番を制して開幕2連勝。全国高校総体優勝8回、全国高校選手権優勝5回の名門が初のプレミア制覇へ好スタートを切った。課題も多かっただけに杉岡は「勘違いせずにやっていくこと。シーズンの最初に監督とかから『今年は力ない』と言われている。謙虚に去年の東福岡のようにやっていきたい」と引き締めることを忘れなかったが、大目標はやはりプレミアの頂点。「プレミアは市船としても取ったことないし、そこはこだわっています。去年取れなかった分、去年の経験もあるのでこだわっていきたい」。より強く、逞しいチームとなって勝ち点を重ね続けて冬を迎える。

[写真]後半8分、市立船橋は西羽の左足シュートで先制

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
2016プレミアリーグEAST

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