[プレミアリーグEAST]U-19代表守護神の青森山田GK廣末陸、圧巻のビッグセーブも「甘い」
ゲキサカ / 2016年4月25日 18時11分
[4.24 高円宮杯プレミアリーグEAST第3節 柏U-18 3-0 青森山田高 柏]
前半、青森山田高を救うビッグセーブが2つ。だが、U-19日本代表GK廣末陸(3年)は判断ミスもあって3失点した自身のプレーについて「甘い」と切り捨てた。
前半31分、味方のパスミスから柏U-18FW中村駿太に独走を許したが、廣末は相手のシュートを読み切ってビッグセーブ。さらに39分には同じく中村の左足シュートがDFに当たってコースが代わりながらも驚異的な反応でゴールからかき出して見せた。2つのビッグセーブ、そして1本のパントキックで味方のCKに繋げるなどU-19日本代表の守護神は圧倒的な存在感を放った。だが、前半40分に相手CKをキャッチに行ったところで相手選手と接触してファンブル。これが先制点に繋がってしまい、また終了間際の3点目も防ぐことができなかったことを悔しがった。
「(1失点目については)あれだけ人が密集している状況で、あそこはキャッチよりもパンチで行ったほうがよかった。そこに自分の判断ミスがあった。(きょうのプレーについては)『甘い』っていう感じですかね。3失点目も止められたかもしれない失点だった。もし2点に抑えていたら勝ち点1を取ることができたかもしれない」。
2失点し、苦しい試合展開になっても、そこからどう立て直して勝ち点に繋げるかを考えて声がけしていた。「僕自身もプレミア3年目なんですけどAチームの経験は一番長いですし、チームを引っ張っていかないといけない。ミスしてしまったものは仕方ない。どんなに後悔してもスコアは変わらないので、次どれだけいいプレーできるかとか切り替えて次のプレーに対して切り替えるようにしている。去年の桐光学園戦もああいう(0-2から追いついてPK戦勝利)経験している。諦めずにやることは絶対にやらないといけないこと」。諦めることなく、勝利を信じて最後まで戦い抜いた。
ゴール前で放つオーラは絶大。基礎の部分や判断力の向上に重きを置いて取り組みながら、昨年からDFラインが総入れ替えとなったチームを支えている。この日は白星を手にすることができなかったが、今後は間違いなく、廣末の1プレーで勝つ試合が出てくるだろう。そのGKは試合後、25日から始まるU-19日本代表候補合宿参加のため、青森へ向けてバスで出発したチームから離れた。今年、U-20W杯アジア最終予選に出場するU-19代表での活動については「(U-19代表は)大きく見れば(20年の東京)オリンピックもありますし、継続して選ばれないといけない。一番自分が成長できる場所だと思うので、そこは呼ばれたからにはしっかりやって、代表とかで学んだことをチームに落としこんでいかないといけない。(U-20W杯出場は)簡単な道ではないと思いますけれども今年こそはと思いますし、メンバーに選ばれたい」。そして「(プロのクラブは)GKってあまり若手使ってくれることはないけれども、個人的には(若い年代から)勝負していきたい」と語るGKは進路にも注目。ユース年代を代表する守護神は自分自身を突き詰めて青森山田、年代別代表チームでも結果を残す。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
2016プレミアリーグEAST
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