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憲剛の最新本を立ち読み!「史上最高の中村憲剛」(19/20)

ゲキサカ / 2016年5月3日 7時30分

 それがよかったんです、あのタイミングで石さんだったのが、と伊藤は振り返る。

「あの年、残念ながらJ1には上がれなかったけど、僕らも、憲剛も、徹底的に鍛えられたし、あの頃、チームのベースができた。それを関さんがうまく引き継いでくれて」

 新監督に関塚隆を迎えた2004年、中村のポジションであるトップ下には、前年にアルビレックス新潟のJ1初昇格に大きく貢献したブラジル人アタッカー、マルクスがやってきた。

 プロ1年目に全試合でベンチ入りを果たし、大半が途中出場だったものの34試合に出場し、新シーズンのレギュラーポジション取りを誓っていた中村にとっては、大きな壁だった。

 トップ下のレギュラーは、決まったようなもの――。伊藤は、欧州サッカーについて語り合うようになり、急速に仲を深めていた後輩に、ポジションの変更を強く勧めた。

「左のウイングバックをやれって、僕はとんちんかんなことを言ってました。後ろには僕がいるから、守備はなんとかしてやるって思ったんでしょうね。とにかく一緒に試合に出たかったし、出たら必ず成長できると思ったから。だから、関さんが憲剛をボランチにコンバートしたときは、そう来たかって」

(つづく)

<書籍概要>

■書名:残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日
■著者:飯尾篤史
■発行日:2016年4月16日(土)
■版型:四六判・324ページ
■価格:1500円(税別)
■発行元:講談社
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○第18回 盟友のラストゲーム<下>

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○第12回 トップ下としての覚醒<下>

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