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[JFAプレミアカップ2016]「大会を通じて成長」した清水ジュニアユースが18年ぶりV!

ゲキサカ / 2016年5月6日 7時43分

 ここまで無失点を保ってきた清水にとって初の失点。「僕たちはメンタルが弱い。1点決められたら、落ち込んでしまう」(FW川本梨誉)ことが多いチームだったが、以降も気持ちは切れない。後半終了間際にもCKを与え、玉木の強烈なヘディングシュートを受けたが、青島がヘディングで跳ね返し、失点を回避。「あれが無かったら、負けていた。太一に本当に感謝したい」とGK石井飛雄馬が口にしたように九死に一生を得たチームは延長戦に入って、再び勢いづく。

 歓喜の瞬間が訪れたのは延長後半9分。右サイドのMF佐野由尚から、「左サイドバックの足が止まってきたので、そこを狙っていた」という川本の下にボールが渡ると、さかさずゴール前にパスを展開。ニアで合わせた山崎のシュートは相手GKに阻まれてしまったが、こぼれ球を青島が押し込み、勝ち越すと、以降はきっちり守備を固めて逃げ切りに成功。2-1で勝利し、18年ぶり2度目のJFAプレミアカップ優勝を手にした。

 今大会は主将の川本が直前に内転筋を痛めたほか、10番の五十嵐も故障明けで準決勝までフル出場できないなど怪我人に悩まされた大会だった。怪我人は短い時間での起用を余儀なくされたほか、山崎がU-15日本代表のイタリア遠征に参加していたため、2日目からの合流になるなど、ベストメンバーで試合に挑めずにいたが、「大会を通じて成長してくれている」と岩下監督が称えたように、代わりに入った選手が溌剌としたプレーを披露。5試合を1失点で終えた守備はもちろん、攻撃も「スピードで相手をかわしたり、遠くからすごいシュートを打ったり身体能力が高い選手はいないけど、ボールをしっかり持ちながら選択肢を作ったり、周りの選手が関わっていくのは得意」(岩下監督)という良さを随所で見せた。

 結果としては、「チーム一丸となってつかんだ優勝」(石井)だったが、これまでは先発陣とそれ以外の温度差があったという。転機となったのは4月3日に行われたJFAプレミアカップの東海予選。「ちょっと緩い雰囲気があったけど、東海大会で名古屋に負けて、2位での全国行きが決まってから『このままではいけない』と意識が変わった。あそこで負けてなかったら意識が変わってなかったこともしれない」(石井)。大会直前にあった「先発もベンチ外も全員がポジションを狙っていこう」という声かけも最後の後押しになった。

 念願だった日本一を手にしたが、選手は満足していない。「ここから、夏と冬の大会で連覇できるように、もっとチーム一丸にならないといけない。練習からプレッシャーや技術をもっと上げていけるようにしていきたい」(DF鈴木瑞生)と、視線はすでに先を見据えている。

(取材・文 森田将義)

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