“もっとできた”デビュー戦…巻き返し誓うU-23代表V・W・際
ゲキサカ / 2016年5月9日 23時19分
ポルトガル遠征で初招集されたDFファン・ウェルメスケルケン・際(ドルトレヒト)が、11日にガーナと対戦するU-23日本代表に再び名を連ね、佐賀県内でトレーニング初日を消化した。
オランダ人の父と日本人の母を持つ際は、08年から13年まで甲府の下部組織でプレーした経験を持ち、13年からオランダでプレーしている。左右のSBだけでなく、ボランチやサイドハーフでもプレー可能の万能戦士は、プロ1年目となる今季はオランダ2部で31試合に出場。本人は「新しい経験をする中でいろいろな壁を感じながらも、それを打ち破ってしっかり1年目を終えられたのは良かったと思う」とシーズンを振り返った。
無名の存在とも言えたが、手倉森誠監督が「いろいろ調査していたし、五輪最終予選のエントリーに入れていた」と前々から興味を示していたことを明かし、3月にはポルトガル遠征を行うU-23日本代表に初招集され、3月25日のU-23メキシコ代表戦では右SBのポジションで先発デビューを飾った。しかし、対面するMFカルロス・シスネロスへの対応で後手に回り、自サイドを突破される場面を作られ、試合後には「自分の中でバタついてしまった」と反省を口にしていた。
初めてだった手倉森ジャパンでのプレー。「分からないことも多く」不完全燃焼に終わったのかもしれない。しかし、「自分の中ではもっとできたという感覚でいたし、遠征から戻って日々の練習を意識的に取り組めたので、自分の中では整理がついてきた」ようだ。
メキシコ戦後に指揮官は「後ろを取られたときのスピードが上がらないのが課題」と指摘しつつも、「前に行くスピードは申し分ないし、もう少しえぐるところまで行けるだろう。可能性は感じた」を評価していた。
アジア最終予選でプレーしたDF松原健(新潟)にDF室屋成(FC東京)、さらにDF山中亮輔(柏)が負傷離脱中のため、SBでは新戦力の台頭が不可欠。ピッチに立つことになれば代表選手として国内初出場となるガーナ戦に向けて「戦う姿を見せたい」と意気込んだ男は、自らの本領を存分に発揮して新風を吹き込むことができるだろうか。
(取材・文 折戸岳彦)
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