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[関東]慶大が順大に3発逆転! 総力戦での白星奪取、浮上のきっかけに

ゲキサカ / 2016年5月15日 19時39分

 すると慶應義塾大がワンチャンスをものにし、息を吹き返した。前半37分、相手FKから上田がキャッチしてのカウンター。MF手塚朋克(3年=静岡学園高)からFW山本哲平(4年=國學院久我山高)へつなぎ、最後はFW田中健太(3年=横浜FMユース)がPA手前から豪快なミドルシュートを突き刺した。まさにスーパーな一撃で試合を振り出しに戻す。1-1で前半を折り返した。

 迎えた後半、立ち上がりでチャンスを迎えたのは順天堂大。後半2分にはPA左から持ち込んだ旗手がシュートを打つもポストを叩く。その後も立て続けにチャンスを得るもゴールネットは揺らせず。最後の場面で精度を欠き、追加点は奪えない。

 順天堂大が攻め込む時間が続いていたが、後半9分に2点目を奪ったのは慶應義塾大だった。右CKからこぼれを拾った宮地が中へ入れると、最後はFW山本哲平(4年=國學院久我山高)が右足シュートを叩き込んだ。2-1と逆転に成功する。

 さらに慶應義塾大は後半21分にダメ押しの3点目。左サイドで井上のスローインからPA左へ抜け出したのはFW松木駿之介(2年=青森山田高)。DF2枚とGKの間に入ると、相手より先に左足でボールを押し込んだ。3-1と差を広げる。

 その後は追いつきたい順大が攻勢を強めたが、慶大は全員で死守。後半26分、30分には枠を捉えたシュートを放たれたが守護神・上田がしっかりセーブ。また先発起用に応えるべく、ルーキー落合がセカンドボールを拾う。ぎりぎりの場面でも果敢に身体を入れては、絶妙なポジショニングでボールをものにした。相手のロングボールに対しては宮地が空中戦で強さをみせ、しっかり跳ね返した。

 全員で弾き返すなか、後半34分には3-2に詰め寄られる。PA左から浮田がシュート。GK上田が弾くも、旗手に詰められ右足で決められた。1点差に縮められたものの、そのまま逃げ切り、3-2の勝利。慶應義塾大が勝ち点3を手に入れた。

 空転している印象が強かった今季の慶應義塾大だったが、この日は全員で攻守に奮闘すると、組織として戦っての勝ち点3獲得となった。3得点いずれも違う選手が挙げており、攻撃のバリエーションあることも示した。GK上田やMF落合ら1年生が果敢にチャレンジする姿勢をみせ、4年生は責任あるプレーで最上級生としての覚悟をのぞかせた。この白星を浮上のきっかけにしたいところだ。

 一方、敗れた順天堂大の名古は「先制した後に決められるのが続いていて、それを課題としていたのに、今日も与えてしまったというのは、もっと意識していかないといけない」と悔やみ、先制点のルーキー浮田も「先制点が決まって、その後も自分を含めてチームとして、チャンスがあったので……。そこで決めていたら楽な試合になっていたはず」と反省を口にしていた。

(取材・文 片岡涼)●第90回関東大学1部L特集

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