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[MOM383]明治大MF佐藤亮(1年)_FC東京へ「帰る約束」胸に、紫紺のルーキーがまず1点

ゲキサカ / 2016年5月16日 11時39分

 昨年はFC東京U-18で10番を背負っていた佐藤。その経歴だけ見れば、常に陽の目を浴び続けてきたように思われがちだがそうではない。「ユースの1、2年生では途中出場ばかりでした」と自ら話す通りだ。だからこそ「途中出場の難しさや厳しさは十分にわかっているし、どれだけアップが大切なのか自分の中ではわかっているので」と言う。この日も淡々と出番が来ることを想定して準備に集中。そして、出場直後のファーストプレーで結果を出した。

「アップに専念しすぎて得点シーンを見逃しちゃうことが多いんですけどね」と苦笑したルーキーだったが、「でも今、自分がどうすべきかは自分でわかっているし、まずは自分の準備をしっかりしないといけないので」と持論を口にした。

 明治大で新たなスタートを切っている佐藤だが、高卒でプロ入りしていた可能性もゼロではなかった。FC東京U-18では比較的遅咲きだったこともあり、高校3年生の春頃は「プロは上のまた上の世界」と捉え、大学進学しか考えていなかったという。しかし高校最終年で結果を残したことで、シーズン後にはクラブから「トップにいきたいか、大学にいきたいか」と問われた。道が拓きかけたが、自らの足元を見つめた佐藤は大学進学を決めた。

「高卒でプロに行くよりも、大学で4年間鍛えなおして、自分は背も身体も小さいので、そういった面で一回りも二回りも大きくなってFC東京に帰る約束をしました」

「自分は高卒でプロへ行くのは難しいと思っている部分があって。もしつぶれたときに将来どうするかなど先に考えてしまったんです。4年間でもう一度鍛え直して、戻りたいと思っています」

 まずは大学リーグ1点目を挙げた。1年目の目標について問われたルーキーは「早くスタメンを取って、どこの大学生よりも、もちろん4年生に限らず、誰よりも点を取ることを目標にやっています」と力を込め、「それと代表に定着し続けること。世界と戦える選手になることが1年目の目標です」と前を向く。

 青赤軍団の10番を背負っていた佐藤亮から、紫紺のユニフォームをまとった新たな佐藤亮へ。愛すべき青赤のユニフォームへ再び袖を通す日、FC東京のサポーターから「おかえり」と声をかけられる日がやってくると信じて。そしてその先には……2020年の東京五輪で日の丸を背にピッチへ立つ日を見据えて。一歩ずつ、一歩ずつ、夢を実現させるために結果を残し続ける。

(取材・文 片岡涼)●第90回関東大学1部L特集

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